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コラム

2024/03/25

NFTファッションとは?仕組みやメリット、事例と最新動向を解説

NFTファッションとは?仕組みやメリット、事例と最新動向を解説

コピーが容易なデジタルデータに、ブロックチェーン技術を活用することで、唯一無二の価値を証明することを可能にした「NFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)」。アートやゲーム、音楽、写真など、さまざまなデジタルデータの希少性を証明する手段として注目が集まっています。
近年、ファッション分野でもデジタルファッションにNFTを組み合わせた「NFTファッション」が大きな注目を集めています。新進気鋭のNFTブランドから世界的なハイブランドまで次々と参入しており、この領域に価値を見出している人々の間では、何百万ドルという巨額の取引が行われているのです。 本記事では、NFTファッションの仕組みやメリット、NFTをファッションに活用した事例、NFT特化のブランドなどを詳しく解説していきます。

NFTファッションとは

「LOUIS VUITTON」「GUCCI」といった世界的なハイブランドが相次いで参入したことで、大きな注目を集める「NFTファッション」。今後も有名ブランドの参入が予想され、NFTファッション市場のさらなる発展に期待が寄せられています。ここでは、リアルなファッションアイテムと比較して、NFTファッションならではの特徴やメリットを解説していきます。

1-1. NFTファッションの特徴・仕組み

NFTとは、「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のこと。
コピーや改ざんが容易なデジタルデータに対し、ブロックチェーン技術を活用することで「唯一性」を付与する仕組みです。暗号資産(仮想通貨)と同じく、ブロックチェーン上で発行および取引されます。
この仕組みをファッション分野にも取り入れたのが「NFTファッション」です。デジタル上のファッションアイテムに所有権の証明、1点ものの価値を付与することが可能となり、ブランドや商品としての価値を生み出すことに成功しています。

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|「唯一無二」であることを証明できる

デジタルデータとして作成されたファッションアイテムに、ブロックチェーン技術を掛け合わせたNFTファッションは「唯一無二」であることを証明し、デジタル作品の所有権や真正性を示す「証明書」として機能します。
さらに、NFTを活用することで、デジタル、現物を問わずファッションアイテムに「唯一性」を付与できるようになります。現物のファッションアイテムにNFT化したデジタルデータを紐付けた“NFTタグ”を取り付ければ、そのアイテムの唯一性を証明できるようになるのです。“NFTタグ”として使えるものはICチップとQRコードの2種類があり、どちらも固有の情報を書き込め、NFT化すれば偽造もコピーもできないという点で共通しています。この“NFTタグ”が普及すれば、オリジナルとコピー商品との区別が容易になるため、ファッション業界を長年悩ませてきた偽造品対策にとって大きな進歩となるでしょう。

|コレクションとの親和性が高い

NFTファッションの用途としては、「コレクション」が挙げられます。現実世界のコレクターの多くは、高額でアイテムを購入しても実際に着用することは少なく、その目的はあくまでコレクションにあります。
また、NFTファッションには、メタバース(仮想空間)上で自身のアバターに着せられるタイプもあります。今後メタバースが私たちの生活とより密接に関わることで、「アバターに着せること」は「実際に着ること」と近い意味合いを持つでしょう。

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1-2. NFTファッションのメリット

ブランドやデザイナーの権利と利益を守れること、地球にやさしいことなど、時代のニーズにマッチしている点も注目を集める理由です。

|偽造品の流通を防ぐことができる

ブランド商品の偽造品や粗悪品は、ファッション業界において解決すべき課題の一つとなっていました。しかし、ブロックチェーン技術により「唯一性」を担保することが可能となるため、偽ブランド品が市場に出回り、流通するのを抑止することができます。たとえコピー商品を作っても「本物」と偽って販売することが困難になり、ブランド側が利益を侵害されることを防げるというわけです。
買い手側にとっても、オリジナルかコピー商品かの区別が容易につくので、偽造品を買ってしまうリスクがなくなります。
デジタルデータを偽造することができず、かつ、正しい所有者をすぐに見分けることができる点は、NFTファッションの大きなメリットです。

|二次流通時におけるロイヤリティが発生する

商品の流通において、消費者が一度購入した商品がリサイクルショップやフリマアプリなどで再び販売されることを「二次流通」と呼びます。
リアルなファッションの世界では、消費者が購入したアイテムにプレミアがつき、高額で売買されるケースがよくあります。ハイブランドのバッグや時計、スニーカーなどが販売価格の数倍、数十倍もの価格で転売されるのがその一例です。しかし、二次流通によってアイテムの価値が高まっても、それを生み出したブランドやデザイナーには、一部を除きロイヤリティが発生しない仕組みになっています。
それに対してNFTファッションでは、二次流通においてもブランドやデザイナーにロイヤリティを還元するように設定することができます
これは、NFTの取引履歴がブロックチェーン上ですべて公開され、照会できるという特性から実現可能となり、転売が繰り返される度にロイヤリティが還元されるプログラムを組むことで、ブランドやデザイナーが継続して収益を確保できます。

|サステナブルなアイテムである

ファッションアイテムは着用するだけでなく、「コレクションする」という楽しみ方もあります。スニーカーを何十足も収集し、一度も履かずに箱にしまっておくコレクターも多いでしょう。しかし、このような行為は近年重視されている「SDGs」の考え方に逆行するともいわれています。
その点、NFTファッションはリアルな素材を用いないため、無駄な廃棄物や有害物質を生むことがないサステナブルなアイテムです。また、デジタルデータで実体がないため、保管場所も取りません。
コレクターは、集める対象をリアルなアイテムからNFTファッションアイテムにシフトすることで、環境にやさしいコレクションを実現することができるのです。

|NFTマーケットプレイスで自由に売買できる

NFTファッションは、他のNFTアートと同じく、NFTマーケットプレイスで自由に売買することができます。NFTマーケットプレイスとは、NFTを活用したデジタルデータを販売・購入できるオンラインプラットフォームです。基本的にETH(イーサリアム)などの暗号資産(仮想通貨)を使って支払いを行う点にも違いがあります。
また、NFTファッションは「唯一性」を担保しているデジタルデータであることから、NFTマーケットプレイスを通して二次販売や再販できることも非常に大きなメリットとなっています。

1-3. 経済産業省による実証実験

このように、メリットと可能性の大きいNFTファッションに、国も注目しています。
2022年3月、経済産業省はブロックチェーンやNFTを活用したアート流通・評価のインフラ「Startrail」の構築を行うスタートバーン株式会社への委託事業として、実証事業を開始。ブロックチェーン・NFTを活用したファッション産業における展示会の高度化を目指し、以下、3タイプのファッションアイテムを同時に展示販売しました。

①「Unique Piece」は東京・中央区のギャラリーPARCEL(パーセル)で購入可能、②「Digi-Couture Sculpture」はNFTマーケットプレイスで販売し、購入した作品はメタバース空間上で使用可能、③「Phygital Portrait」はPARCEL(パーセル)でポートレート撮影の申し込みを行い、会期後に撮影が完了すると、後日合成写真が送付されます。
この実証には、ANREALAGE(アンリアレイジ)、HIRUME(ヒルメ)、Masaya Kushino(串野真也)、TOMO KOIZUMI(トモ コイズミ)、YUIMA NAKAZATO(ユイマ ナカザト)の5つのファッションブランドが参加し、二次流通でのロイヤリティ還元も行われます。
これは、経済産業省が「ブロックチェーン技術を活用し、二次流通において商材に関する情報の真正性と信頼性を担保しながら、制作者への収益還元に関する取組の実証事業」として公募した令和3年度「展示会等のイベント産業高度化推進事業(展示会等における流通・取引の高度化実証事業)」に応じた企画の中から採択されたものです。デザイナーやクリエイターの権利と利益を守る新しい技術として、国もNFTの活用を探っている段階です。

ファッションにNFTを活用した事例

NFTは、誰もが知る有名ファッションブランドが多数参入したことでも話題となりました。ここではNFTを展開する主なファッションブランドを紹介します。

2-1. ANREALAGE(アンリアレイジ)

画像引用元:NFT鳴門美術館「NFT鳴門美術館は、2021年10月2日から開始したANREALAGE NFTのプライベートセールにて、アンリアレイジが細田守監督最新作 『竜とそばかすの姫』 とコラボレーション作品を購入合意 」

日本を代表するファッションブランドの1つであり、2014年からパリコレクションに参加している「アンリアレイジ」は、メタバース・NFT領域への進出を進めるファッションブランドの代表格です。同ブランドは、2022年3月にメタバースプラットフォーム「Decentraland(ディセントラランド)」を舞台に開催されたファッションイベント「メタバースファッションウィーク」に、日本のファッションブランドとして唯一の参加を果たしています。
また、2021年7月公開の細田守監督作品 『竜とそばかすの姫』とコラボレーションにより、アンリアレイジの設立者・森永邦彦氏は『竜とそばかすの姫』の衣装を担当するチームに参画しています。また、制作した衣装は2022年春夏パリコレクションでも発表され、アニメーションと現実世界のファッションショーが交差するデジタルコレクションになりました。このコレクションは、2021年10月に日本初のNFT美術館「NFT鳴門美術館」によって総額5,000万円で落札され、注目を集めました。
アンリアレイジは2014年からパリコレクションの参加をきっかけに、海外の歴史あるブランドに対抗する方法としてテクノロジーの活用に取り組んできていたため、業界でも早い段階からデジタルファッションへの取り組みを進めていました。
森永氏は、現実の洋服とNFTの洋服の価値の違いについて、NFTは二次流通、三次流通でも利益が発行者に還元される仕組みがあり、理論上、半永久的にその価値が担保される点を挙げています。

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2-2. LOUIS VUITTON

画像引用元:LOUIS VUITTON

フランスのラグジュアリーブランド「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」が、メゾン初となる「VIA トレジャー・トランク」を通じて、デジタルコレクティブルを発表しました。価格は税込586万3000円。2023年6月8日よりルイ・ヴィトンの公式サイト内専用ページから「VIA トレジャー・トランク」購入のためのウェイティングリストへの登録を開始、数百個限定で販売しました。
「VIA トレジャー・トランク」はルイ・ヴィトン世界へのポータルサイトとして機能し、1年を通して順次発売される没入型の新作ドロップを通じて、新たな限定製品や体験を楽しむことができます。
また、同製品は永続的に所有できるよう保護されており、「VIA トレジャー・トランク」を購入したオーナーが秘密鍵(プライベートキー)を購入することによって、新たなコレクティブルをアンロックすることが可能で、物理的なアイテムと未知の旅への特別なアクセスを得ることができると報告されています。

2-3. Dolce&Gabbana

画像引用元:Dolce&Gabbana

イタリアのファッションブランド「Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)」は2022年2月21日、NFTマーケットプレイスUNXDと提携して、独自のNFTコミュニティ「DGFamily」の設立を発表しました。UNXDは、雑誌VOGUEとWIREDの元編集者たちによって、Polygon上で構築されたファッションNFTマーケットプレイスです。
DGFamilyは、メタバース上で展開される新しいファッション体験をユーザーへ提供することを目的として設立され、「DGFamily Boxes」と呼ばれるNFTを購入することで入会することが可能。DGFamily Boxesは「The Black Box」「The Gold Box」「The Platinum Box」の3種類にランク分けされており、ランク毎に特典が異なります。限定スワッグパックを含む、現物とNFTなどのデジタル上の特典が付与される他、DGFamilyのメンバーしか手に入れることができない限定品もあるといいます。
Dolce&Gabbanaは2021年9月にも、UNXD上で展開されたNFTコレクション「Collezione Genesi(ジェネシス コレクション)」を発表し、約6.5億円の売り上げを記録しました。このコレクションは、NFTだけでなく実際に着用できるリアルアイテムも購入者に付与する仕組みを採用しています。

2-4. Tiffany & Co.

画像引用元:Tiffany & Co.

高級ジュエリーブランド「Tiffany & Co.(ティファニー)」は、ブランド初のNFTとなる「NFTiff」を発表。ブランド特設サイトにてNY現地時間2022年8月5日、250個限定で発売しました。
「NFTiff」は、ブロックチェーン技術のイノベーターであるチェーン社とパートナーシップを結び、世界的人気を誇るNFTアートシリーズ「CryptoPunks(クリフトパンクス)」のホルダー向けに考案されたもの。CryptoPunksとは、デジタルキャラクター画像で構成されるピクセル調のNFTアートです。
250個限定で販売される「NFTiffパス」を購入することで、自身が所有するCryptoPunksにインスパイアされたカスタムペンダントをオーダーすることが可能。さらにそのペンダントのデジタル版と鑑定書を入手できるという内容です。価格は30ETH(イーサリアム)で、パスの購入は一人3個まで可能。 今回の「NFTiff」は20分で完売し、総額1,250 万ドル以上の売上となっています。

2-5. GUCCI

画像引用元:10ktf gucci

世界的ラグジュアリーブランド「Gucci(グッチ)」が、Gucci Vault Material NFTのホルダーを対象としたNFTの特典を発表しました。Gucci Vault Material NFTは、GUCCIとBAYCなどの世界的コレクションを手がけるYuga Labs社傘下のNFTプロジェクトである10KTFとのコラボレーションの一環として、2023年3月に公開されたプロジェクトです。
今回発表があった特典は、フィジカルの財布と鞄です。これらのフィジカルアイテムは、保有しているNFTをバーン(削除)することで交換できる仕組みで、アイテムによって必要なNFTの数量が異なります。特典の交換申請期間は2023年8月25日までで、専用サイトにウォレットを接続することでアイテムを申請することができます。
また、GUCCIは過去にもYuga Labs社とコラボレーションして、フィジカルアイテムと交換可能なNFT「KodaPendant(コダペンダント)」の販売をしています。加えて、バーチャルセレブリティーや限定ビニールトイ、デジタルのコレクションアイテムを手がける「SUPERPLASTIC(スーパープラスチック)」とコラボしてNFTコレクション「SUPER GUCCI(スーパー・グッチ)」の販売を行うなど、複数のNFT関連プロジェクトを展開しています。
最近では、オークションハウスのChristie’s(クリスティーズ)と共同で、NFTオークション「Future Frequencies: Explorations in Generative Art & Fashion」を開催するなど、デジタルとフィジカルの両面でさまざまなプロジェクトに取り組む姿が見受けられます。

NFT特化のブランド

3-1. RTFKT(アーティファクト)

画像引用元:OpenSea

今、NFTに携わる人の中で「RTFKT(アーティファクト)」の名を知らない人はいないでしょう。RTFKTとは2019年12月に創業した、新進気鋭のNFTブランドです。ハイクオリティなバーチャルスニーカーを中心に、さまざまなデジタルファッションコンテンツを展開しており、世界中に熱狂的なファンを擁します。
近年、度々話題となるオープンワールドのゲームやメタバースでユーザーが操作するアバターに着用させる“スキン”のひとつとして注目されています。
このブランドが有名になったきっかけは、NFTアート界のスターである10代のデジタルアーティスト・FEWOCiOUSとコラボしたスニーカー600足が、310万ドル(約3.3億円相当)という高値で7分間のうちに完売したことでした。

画像引用元:OpenSea

また、日本人アーティストでは村上隆とのコラボにより、2万体にもおよぶアバターをデザイン、販売しています。RTFKTのチームには150人以上のアーティストが参加しており、ファンを飽きさせることのないデザインを提供することで人気を集め続けています。
RTFKTは2021年12月、Nikeに買収され、グループの1ブランドとなっています。

3-2. DRESSX(ドレス・エックス)

画像引用元:DRESSX

アメリカ・ロサンゼルスを拠点とする「DRESSX(ドレス・エックス)」は、デジタル・オンリーの衣服・NFTファッションアイテム・ARルックのメタクローゼットを展開しています。 2020年の立ち上げ以来、150人以上のデザイナーが参加し、何千ものアイテムがデジタル化され、それらをウェブサイト上で購入できる、デジタルファッション最大のプラットフォームとなりました。プラットフォームサービスでは、ユーザーが着用したいデジタル衣服を選択・購入し、自分の全身写真をサイトにアップロードすると、後日購入したアイテムを着用した画像が送られてくる仕組みです。

画像引用元:DRESSX NFT Marketplace

また、DRESSXでは、NFTファッションアイテムも展開。NFTファッションアイテムは、独自のNFTマーケットプレイスとなる「DRESSX NFT Marketplace」にて売買できます。NFTアイテムであるため唯一無二のデジタルデータであることが証明されており、購入したNFTファッションアイテムは、AR技術を活用して写真・動画等で着用可能です。
2021年8月からはiOSに対応したアプリの提供を開始し、アプリ上でARルックの試着が可能になっています。

3-3. 1Block(ワンブロック)

画像引用元:OpenSea ※販売は終了しています。

2021年という早い段階からNFTファッションに取り組んでいる日本初のデジタルファッションレーベル「1Block(ワンブロック)」。発売開始わずか9分、約140万円(5ETH)で落札されたデジタルスニーカー「AIR SMOKE 1」や、世界的に人気なNFTコレクション「MetaSamurai」など、次々とヒットを生み出しています。
運営会社はロサンゼルスと東京に拠点を持つ、AI/3DCGテクノロジーを軸に、エンターテイメントのサービスを提供している株式会社1SECです。
デジタルファッションの先頭を走る1Blockは、「BEAMS」や「atmos」などのファッションカンパニーとのコラボレーションから始まり、「範馬刃牙」や「攻殻機動隊」、「ルパン三世」などと積極的に手を組み、作品を生み出し続けています。
1Blockは、コミュニティが活発な点が特徴の1つとして挙げられます。Discordのコミュニティ内では、NFTホルダーやコミュニティに貢献している人に「1BGポイント」が報酬として付与され、それを利用して、さまざまな特典を得ることが可能です。そういった特典も、コミュニティが活発に機能している要素となり、NFTプロジェクト全体を盛り上げています。

画像引用元:OpenSea

MetaSamuraiは、「犬」×「サムライ」をモチーフにしたアバターが特徴の3Dアバタープロジェクトです。「I got your back(君の後ろにはわたしがいるよ)」というコンセプトを持ち、山田孝之さんや赤西仁さん、関口メンディーさん、VERBALさんなど多くの著名人が保有し、SNSのプロフィール画像に使用したことで一気に認知を獲得しました。
2023年3月、MetaSamuraiは、全世界に熱狂的なファンを有するマンガ「攻殻機動隊」とコラボレーションNFTを発売し、販売開始からわずか30秒で完売しました。

NFTファッションに特化したマーケットプレイスが誕生

UNXD」とは、雑誌VOGUEWIREDの元編集者たちによって、Polygon上で構築されたファッションNFTマーケットプレイスです。イタリアのファッションブランドDolce&GabbanaやメタバースプラットフォームDecentralandと提携し、徐々に認知度を広げています
2021年9月にDolceGabbanaNFTコレクション「Collezione Genesi(ジェネシス コレクション)」をオークション形式で販売。20222月にはDolceGabbanaと共同でNFTコミュニティ「DGFamily」を立ち上げました。
また、Decentralandと提携し、2022年324日~27日に世界最大のメタバースファッションショー「メタバースファッションウィーク(通称MVFW)」を開催。Dolce&Gabbanaをはじめ、ETROTOMMY HILFIGERなど、世界各国から60以上の有名ブランドが参加しました。参加ユーザーは、各ブランドが展開するファッションショーを鑑賞でき、展示されるバーチャルファッションアイテムをUNXDで購入できる仕組みも構築しました。
UNXDは、NFTを単なるデジタル資産とは捉えておらず、今後の文化を構築しているコンテンツだと言及しています。

まとめ

ファッション業界でも大きなパラダイムシフトを起こしたNFT。環境負荷の高い産業ともいわれるファッション業界では、NFTを推進することで衣類の生産や廃棄が地球に与えている物理的な影響を軽減することが可能です。また、長年偽物やコピー商品に悩まされてきた業界にとって、データの改ざんが難しいNFTは、今後より一層普及していくことが予想されます。NFT市場の盛り上がりとともに、ビジネスの発展が期待できるでしょう。

  • 著者

    メタバース情報局編集部

    メタバース情報局 by transcosmosはトランスコスモス株式会社が運営する法人向けメタバース情報メディアです。メタバースを活用したビジネスの事例やノウハウ、最新情報、バーチャル体験など、メタバースの魅力をお届けします。ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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