2023/11/02
公開日:2023/11/2
最終更新日:2026/3/13
近年、国内外の企業・自治体・クリエイターが続々とメタバース活用に乗り出し、アバターは「デジタル上の分身」から「第二の自己」へと進化しています。2026年現在も多くのユーザーがメタバース上でコミュニケーションやビジネス活動を行っており、アバターの価値はますます高まっています。
本記事では、アバターの魅力、作り方、活用事例、そして2026年の最新トレンドを反映した課題・展望をわかりやすく解説します。
メタバースは、ユーザーがアバターを通じて移動・会話・創作・経済活動などを行える3D仮想空間です。1992年のSF小説『スノウ・クラッシュ』が語源と言われています。
2026年現在、メタバースはゲーム・エンタメに限らず、ビジネス、教育、イベント、販売、研修など幅広い分野に拡大。
最近では、VR/ARデバイスの進化や通信環境の高速化により、よりリアルな「空間的臨場感」を感じられるようになりました。
アバター(avatar)は「化身」という意味の英語です。メタバースでは、ユーザーが自分自身の「分身」として使用するキャラクターのことを指します。ユーザーはアバターを介してメタバース内でさまざまな活動を展開していくことができます。
自分が好きなアバターで活動することは、コミュニケーションツールとしての役割だけでなく、メタバース内で自分のアイデンティティを表現できる方法のひとつです。続いては、アバターの主な魅力について見ていきましょう。
アバターは性別・年齢・外見を自由に設定でき、ユーザーはメタバースで理想のキャラクターとして活動できます。動物・ロボット・ファンタジー系の姿を選ぶことも可能で、デジタルファッションの購入やアイテムの制作・販売も広がっています。
VRChatユーザー調査(2026年)では、多くのユーザーが「現実と違う姿を楽しみたい」「自分らしい表現をしたい」と回答しており、アバターが自己表現の中心になっていることが分かっています。
(出典:メタバースクリエイターズ「VRChatアバター利用実態調査(2026年)」)
アバターは音声・表情・動きの反映が高度化し、現実に近いコミュニケーションが可能です。
そのため、
など、企業のDXの一環として導入が進んでいます。

自分の好きなアバターを選択する以外に、思いどおりの外見で自由に作成する方法もあります。大きく分けて2通りの方法があり、作成方法によって機能や手間が異なるため、自分に合った作り方を選ぶようにしましょう。
各プラットフォームに用意されたテンプレートを使う方法。
メリットは手軽・早い・無料。
デメリットはオリジナリティがやや限定的な点です。
外部ツールで作成したアバター(例:VRM形式)をメタバースへアップロードする方法。
2026年は、アバターの標準化(相互運用性)の議論が進み、複数プラットフォームで同じアバターを使いやすくなる動きが進んでいます。
アバターの作成が可能な外部サービスは、サービスごとに特徴や強みが異なります。具体的にどのようなサービスがあるのか見ていきましょう。

Ready Player Meは、自分自身に似せたアバターを作成したい人におすすめのサービスです。ユーザーの写真から立体的なアバターを生成できるため、自分の分身を簡単に作ることができます。
作成したアバターは無料でダウンロードが可能。好きなプラットフォーム上にファイルをアップロードすることで、作成したアバターを利用することができます。

VRoid Studioは、3Dキャラクターが制作できるソフトウェアです。直感的な操作がしやすく、初心者でもオリジナルのアバターを作れるパーツやテンプレートが充実しています。また、本格的なペンツールを使用して、絵を描く感覚でデザインをすることも可能なため、上級者は自分だけのこだわりのアバターを作成することができます。作成したアバターは、VRChatやClusterなど、ほかのメタバース空間でも利用することが可能です。

MakeAvatarは、スマートフォンで簡単にアバターが作成できるアプリです。提供されているパーツを選択していくだけで、好みのアバターを作ることができます。マーケットプレイス「XMarket」と連携しており、衣装やアクセサリーなどを購入して着用することも可能。作成したアバターはVRChatやClusterなど、ほかのメタバース空間でも利用することができます。

The Sandboxでは、オリジナルのゲームやアバターを作成して遊べるNFTゲームプラットフォームです。VoxEditという専用ツールを無料で利用できるため、比較的簡単にアイテムやキャラクターを作れる点が特徴です。
The Sandboxでは、アバターを含む自作したオブジェクトやゲームなどを、NFTとして販売することで収益を得ることもできます。The Sandbox内に売買用のマーケットも設けられているため、メタバースの世界で売買を体験してみたい人におすすめです。

アバターはゲームの世界にとどまらず、今後さまざまな用途に活用されていくことが想定されます。次に紹介するようなアバターの活用法はすでに実用化されており、今後はいっそう身近なものになっていくでしょう。

VRイベント「バーチャルマーケット」にブースを6度出店(2023年7月時点)しているBEAMS。バーチャルマーケット上でアバターを使って、バーチャル接客を受けることができたり、実在の商品を3Dモデル化したスーツやワンピースなどを試着したりすることもできます。リアルとバーチャルがリンクするような展示を体験することができるのです。
さらに2025年以降は、AIを搭載したアバターによるパーソナライズ接客やデジタルファッション提案も広がっており、ユーザーはメタバース内で24時間いつでも商品相談や試着体験ができる店舗も登場しています。

アバターを用いたライブ配信ができるメタバースプラットフォーム「REALITY」では、オリジナルアバターを作成し、モーションキャプチャー技術を用いたリアルなライブ配信をしたり、視聴者とコニュニケーションを取ったりすることが可能です。視聴者は配信者にギフトを送ることができ、配信者はギフトでマネタイズをすることもできるなど、どちらも楽しめるようなイベントが頻繁に開催されています。

ビヨンドでは現在までに「オンラインゲーム会社説明会」や「ノベルゲーム会社案内」「バーチャル面接」「インターンRPGゲーム」など、オンラインで実施する新しい採用手法に毎年取り組んでいます。2022年3月に実施した新卒向けの「バーチャル面接」では、固定概念にとらわれないフラットな状態で学生の人間性を知ることを目的とした面接を行い、23卒採用にて複数の学生が内定しています。年齢・性別・学歴は不問とし、エントリーシートを通過した複数名が一次面接に進み、面接官・学生ともにアバターを利用しながら面接を行いました。
また、2025年度卒採用では株式会社ビヨンドが、AI面接とアバター面接を組み合わせた「AI&バーチャル面接」を実施し、外見や属性に左右されない公正な選考手法として注目を集めています。
アバターは普及が拡大する一方で、以下の課題が指摘されています。
2026年は、国際団体によるアバター標準化の議論が進み、相互運用性向上やルール整備が求められています。
またAI搭載アバターの普及により、今後はデジタルアイデンティティ保護やアバターの不正利用対策など、より高度なセキュリティ整備も求められると指摘されています。
アバターは、自己表現・コミュニケーション・クリエイションだけでなく、デジタル労働・教育・行政サービス・ヘルスケアなど社会インフラに近い領域へも拡大しています。
2026年のメタバース市場は引き続き成長が予測され、アバターの役割もますます重要になるでしょう。
まずは、好みのアバターを作って実際のメタバース空間に触れてみてはいかがでしょうか。

著者
メタバース情報局編集部
メタバース情報局 by transcosmosはトランスコスモス株式会社が運営する法人向けメタバース情報メディアです。メタバースを活用したビジネスの事例やノウハウ、最新情報、バーチャル体験など、メタバースの魅力をお届けします。ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
関連タグ
この記事をシェアする
関連記事