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コラム

2026/02/18

ROBLOXはなぜ企業に選ばれるのか?「子ども向け」で終わらない理由と世界企業の活用事例3つ

ROBLOXはなぜ企業に選ばれるのか?「子ども向け」で終わらない理由と世界企業の活用事例3つ

Coachが展開したRoblox上のブランド体験「Find Your Courage」のビジュアル。※画像は報道・公開資料を基にした引用。
出典:Coach × Roblox コラボレーション(Daily Dot)
https://www.dailydot.com/news/coach-video-game-collab-with-roblox-zepeto/

近年、ROBLOX(ロブロックス)を活用した企業施策が急速に増えています。一方で日本では、「ROBLOX=子ども向けゲーム」という認識が根強く、企業や自治体の担当者からは活用判断に踏み切れない理由として、いくつか共通した疑問が挙がっています。

  • ブランド施策として本当に成立するのか
  • 未成年ユーザーが中心の環境でリスクはないのか
  • なぜグローバル企業が長期的に取り組んでいるのか

これらの問いは、ROBLOXを一過性の流行や単なるゲーム文脈で捉えている限り、解消されにくいものでもあります。実際には、Netflix、adidas、Walmartといった世界的企業が、ROBLOXを「次世代インターネットにおける生活接点」として位置付け、マーケティング・IP活用・人材戦略まで含めた長期視点で投資しています。
本記事では、ROBLOXが「子ども向け」に留まらない理由を、具体的な企業事例と公式・調査情報に基づき、3つの観点から整理します。

ROBLOXとは?「子ども向けゲーム」という誤解と、企業が注目する理由

ROBLOXは“ゲーム”ではなく、UGC・アバター経済・強いソーシャル滞在性を備えた“体験設計のできる生活プラットフォーム”です。世界企業は、ブランド世界観の体験化やコミュニティ形成、継続接点を築ける点を評価し、体験型マーケティング・アバター経済・安全な運用基盤の3点で長期投資を続けています。

基礎を短時間で把握:
Robloxとは?企業活用の基礎解説
Robloxはカルチャーの交差点に―2025年の潮流
ROBLOX経済レポート2025:企業活用の勘所

理由① ROBLOXの企業活用がマーケティングに強い ――体験を設計できる

ROBLOXの企業活用が世界的に拡大している最大の理由の一つが、 広告ではなく「体験型マーケティング」を設計できる点にあります。

ROBLOXは広告配信ではなく“体験設計”を中核にでき、ブランドは世界観へ没入させるマーケティングを実行できます。 単発の露出ではなく、参加・探索・創作までを含めた“滞在型接点”を設計できるのが、従来のデジタル広告との決定的な違いです。海外では、ファッション/エンタメ/小売を中心に「世界観を体験化」する事例が蓄積されています。

参考:ROBLOXの海外企業活用事例
ROBLOX海外事例 8選(体験設計のタイプ別)

NetflixのROBLOX活用:配信前後の体験ループとUGC循環

NetflixがRoblox上で展開する「Nextworld」のビジュアル。人気IPを横断的に体験できるデジタル空間。
出典:Netflix × Roblox「Nextworld」(Variety)
https://variety.com/2024/gaming/news/netflix-roblox-stranger-things-one-piece-1235996261/

Netflixのようなエンタメ企業は、配信作品の公開前後に合わせて“物語世界に入る”体験を設計し、
観る前に遊ぶ → 観た後にもう一度遊ぶ → ファンがUGCで二次創作するという循環構造を狙えます。
これはIP消費の入口と出口を一本化できるROBLOXならではの強みで、海外のケーススタディ全般からも読み取れます。

関連記事 :
Roblox海外事例 8選:IP体験の組み立て方
ROBLOX経済レポート2025:活用の勘所(クリエイター経済×企業活用の接点)
Robloxはカルチャーの交差点に:参加が価値の核

理由② ROBLOXがZ世代・α世代の生活空間になっている理由

ROBLOXはZ世代・α世代にとって“友人と過ごす生活空間”であり、滞在と会話を前提にした接点設計が求められます。 Z世代の自己表現・幸福感・購買行動に、アバターやデジタルファッションが与える影響は、調査と行動データの双方から確認されています。

深掘り:
Z世代×自己表現 調査
アバターが購買を動かす

adidas・CoachのROBLOX事例:アバター経済とブランド検証の場

adidasがRoblox上で展開した公式デジタルプロダクトとバーチャル空間のビジュアル。
出典:adidas公式ニュースリリース
https://news.adidas.com/partnerships/adidas-arrives-on-roblox–bringing-the-iconic-three-stripes-to-a-range-of-digital-products/

ファッション各社はアバター用アイテムの出品を通じ、(1) “買う前に試す”体験、(2) 価格帯・デザインの反応検証、(3) コミュニティ内のファン可視化を進めています。無料配布→関心喚起→ECや実店舗での確認といった導線も設計可能です。アバター表現やマーケットプレイスの潮流は、以下の解説が参考になります。

深堀り:
デジタルファッション解説
Z世代×自己表現 調査
アバター×購買 分析

理由③ ROBLOXは企業・自治体が使える安全設計を備えている

ROBLOXは年齢レーティングやコミュニケーション制御などの安全設計を備え、企業・自治体が運用前提で導入可能です。 施策設計では、年齢制限/チャット制御/コンテンツ審査/利用規約などを織り込むことが肝要で、法的課題や企業リスクの整理とセットで“設計”します。

参考ガイド:
企業のメタバース活用におけるリスク
メタバースの法的課題

Walmart:大規模流通企業が参入できた理由

WalmartがRoblox上で展開する仮想ショッピング体験。デジタルとリアルを接続するコマース施策の一例。
出典:Walmart × Roblox(Marketing Dive)
https://www.marketingdive.com/news/roblox-brings-mall-to-metaverse-and-vice-versa/748398/

Walmartのような大企業は、安全設計や運営体制の整備が見えるプラットフォームである点を評価し、若年層接点の実証を進めてきました。海外動向の俯瞰としては、当メディアの基礎解説記事における企業参入事例の整理が参照に適します。
Robloxとは?(企業事例への言及)

ROBLOX活用がすべての企業に向くわけではない理由

ROBLOXは強力な選択肢ですが、自社目的・対象年齢・運用体制との適合を検証しない導入は成果につながりにくくなります。 多くの企業・自治体が検討段階で直面する論点には、いくつか共通した判断ポイントがあります。

  • 自社の目的とROBLOX上の文化・行動様式が合致しているか
  • 単発で終えるのか、継続運用を前提にするのか
  • 未成年配慮をどこまで設計に組み込むか
  • KPIを来場者数だけで良いのか(滞在、リテンション、創作・共有まで設計できているか)

これらの問いに対する答えは、業種・目的・対象年齢・体制によって大きく異なります。 失敗論点の俯瞰には、失敗と再設計の視点をまとめた記事や、利用実態・期待値の調査レポートが役立ちます。

失敗の俯瞰と再設計:
「失敗」と今後の展望
調査レポート一覧

ROBLOX企業活用で最も重要なのは「目的設計」である

ROBLOXの企業活用は“目的設計がすべて”であり、KPI・運用・安全配慮を同時に設計することで施策が機能します。 たとえば、ブランド体験(何を感じてほしいか)→行動(遊ぶ/集う/創作する)→成果(再訪・共有・購買)→運用(更新・保守・安全管理)の一直線を描く設計が、施策の粘着性を左右します。

導入に役立つリソース:
活用事例一覧(Roblox実装含む):IP施策/自治体連携/教育・採用等の多様なケースを収録。
社内外の専門家・パートナー:プラットフォーム選定、設計、制作、運用、データ活用までの支援体制。
実装現場の論点:経済インパクト/収益・報酬/市場別動向など“運用で効く”知見。

よくある質問(ROBLOX 企業活用)

Q1. ROBLOXは子ども向けのゲームではないのですか?

A. 現在のROBLOXはZ世代・α世代の生活空間であり、マーケティング/IP活用/採用・教育/地域連携など用途は多岐にわたります。

参考: 基礎解説(ROBLOXの基本) / カルチャー潮流(参加型カルチャー・最新動向)

Q2. 企業が使う上でのリスクは?

A. 年齢制限・チャット制御・コンテンツ審査・利用規約設計段階から実装すれば、企業・自治体での運用が可能です。

参考: 企業のメタバース活用におけるリスク整理 / メタバースの法的課題

Q3. どんな企業に向いていますか?

A. 若年層接点が重要、ブランド世界観の体験化に価値がある、コミュニティ育成を重視――こうした条件に合致する企業。教育・採用領域でも設計次第で実効性があります。

参考: 企業・自治体の活用事例一覧(ROBLOX含む) / ROBLOX経済レポート2025(市場・収益・企業活用)

  • 著者

    メタバース情報局編集部

    メタバース情報局 by transcosmosはトランスコスモス株式会社が運営する法人向けメタバース情報メディアです。メタバースを活用したビジネスの事例やノウハウ、最新情報、バーチャル体験など、メタバースの魅力をお届けします。ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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