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コラム

2023/11/09

メタバース活用とは?企業がビジネスで成功するためのポイントと法的リスク【最新版】

メタバース活用とは?企業がビジネスで成功するためのポイントと法的リスク【最新版】

公開日:2023年11月9日
最終更新日:2026年4月9日

近年、企業におけるメタバース活用は、実験的な取り組みから実務レベルの活用フェーズへと移行しつつあります。
総務省が公表した最新の「令和7年版 情報通信白書(2025年)」によると、メタバース市場は世界・日本ともに今後も高い成長が見込まれています。

世界のメタバース市場規模は、2024年に約744億ドル、2030年には5,078億ドルまで拡大すると予測されています。また、日本国内においても、2024年度に2,750億円、2028年度には1兆8,700億円規模まで成長するとされています。

メタバース市場の最新動向や、今後どの分野で活用が進むのかについては、【2026年最新版】メタバース市場規模と企業活用の最新動向で詳しく整理しています。

こうした市場環境を背景に、メタバースはマーケティングや教育、顧客体験(CX)など、さまざまな領域で企業活用が進んでいます。一方で、法制度やルールが十分に整備されていない部分もあり、活用にあたってはリスクを正しく理解することが欠かせません。

本記事では、企業のメタバース活用シーンを整理するとともに、ビジネスで押さえておくべき法的リスクと、その基本的な対策について解説します。

メタバース活用が企業に広がっている理由

メタバースが企業にとって現実的な選択肢となった背景には、通信環境やデバイス性能の向上、開発コストの低下があります。
総務省の白書でも、メタバースは「ゲームやエンターテインメントに留まらず、消費行動や生活領域、企業活動を含むサービス基盤へと拡大している」と整理されています。
実際に、法人向け用途(展示会、研修、小売、業務支援など)を起点に、企業の活用が先行して進んでいる点が特徴です。

企業の主なメタバース活用シーン

マーケティング・プロモーション

メタバースでは、時間や場所に制約されない体験型プロモーションが可能です。
ブランドの世界観を空間全体で表現できることから、従来のWeb施策との差別化につながります。

教育・研修・人材育成

アバターを活用した研修やワークショップは、参加者の心理的負荷を下げ、双方向性のある学習体験を提供できます。
総務省の資料でも、教育・人材育成分野は成長が期待される活用領域の一つとされています。

教育・人材育成分野におけるメタバース活用については、学校教育での導入メリットや事例を整理した教育分野におけるメタバース活用の記事で詳しく解説しています。

イベント・コミュニティ運営

説明会やファンイベント、社内交流などをメタバース空間で実施することで、参加率や継続的な関係構築を図ることができます。

カスタマーエクスペリエンス(CX)の向上

商品理解やサービス体験を「体感」として提供できる点が、CX向上につながります。

具体的に企業がどのようにメタバースを活用しているのかについては、FortniteやRobloxを活用した最新の事例をまとめたメタバースのビジネス活用事例も参考になります。

メタバース活用で企業が直面する主なリスク

メタバース空間であっても、現実世界と同様に人やコンテンツ、経済活動が存在します。
そのため、以下のようなリスクが想定されます。

知的財産権・著作権のリスク

仮想空間内でも、著作権・商標権などの知的財産権は原則として保護対象です。
ユーザー生成コンテンツや仮想オブジェクトの扱いには注意が必要です。

アバター間のトラブル・迷惑行為

誹謗中傷、なりすまし、つきまとい行為など、メタバース特有のトラブルも報告されています。

国や地域をまたぐ法的課題

メタバースは国境を越えて利用されるため、管轄や準拠法が不明確になるケースもあります。

これらの課題について、総務省は「安心・安全なメタバースの実現に向けたルール形成やガイドライン整備が重要」であると整理しています。

企業のメタバース活用において想定されるリスクや、具体的な対処法については、企業のメタバース活用におけるリスク解説記事でより詳しく整理しています。

メタバース活用における法的課題への基本的な考え方

現行の多くの法律は、メタバースを前提として制定されていません。
その結果、「どこまでが許容範囲なのか」「問題が起きた場合にどう対応すべきか」が分かりにくい状況があります。

この不確実性に対して、企業がまず取り組むべきなのが、ルールの明確化です。

成功するメタバース活用のために企業が取るべき対策

利用規約・ガイドラインの整備

禁止行為や権利関係、トラブル発生時の対応方針を明確にすることで、リスクの最小化が可能となります。

事業設計段階でのリスク整理

どの用途で、誰を対象に活用するのかを整理し、想定される課題を事前に洗い出すことが重要です。

リスクとビジネス価値のバランス判断

総務省も、メタバースの利活用においては「リスクを過度に恐れるのではなく、適切に管理しながら活用を進めること」が重要だと示しています。
(出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」

まとめ|最新動向を踏まえ、メタバース活用を段階的に進めよう

最新の公的データからも分かるように、メタバースは一過性のブームではなく、
企業活動に組み込まれる成長分野として位置づけられています。
重要なのは、最新の市場動向や公的指針を踏まえた上で、
リスクを理解し、段階的にメタバース活用を進めていくことです。

参考・出典

※本記事は、総務省「令和7年版 情報通信白書」などの最新情報をもとに内容を更新しています。

  • 著者

    メタバース情報局編集部

    メタバース情報局 by transcosmosはトランスコスモス株式会社が運営する法人向けメタバース情報メディアです。メタバースを活用したビジネスの事例やノウハウ、最新情報、バーチャル体験など、メタバースの魅力をお届けします。ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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