2024/08/30
株式会社360Channel(ヨミ:サンロクマルチャンネル)は、昨年アジアにおける戦略的パートナーシップを締結した米Pixel Canvas社が提供するUnreal Engine 5(UE5)をベースに開発されたメタバースプラットフォーム“Pixel Canvas”のUIUXを日本向けにローカライズし、2024年8月27日に正式リリースしました。
INDEX
2015年創業の360Channelは、VR動画配信サービス「360Channel」を運営するほか、バーチャル展示会などのXRコンテンツの企画・制作を行っています。2022年からは、Unityをベースとした法人向けメタバース制作支援サービス「WEBmetaverse」を提供していました。2023年10月には、米Pixel Canvas社とアジアにおける戦略的パートナーシップを締結し、XR・メタバース領域で海外企業との業務提携に積極的に取り組んでいます。
一方、米国ロサンゼルスに拠点を持つPixel Canvas社は2018年に創業。2020年にはEpic Gamesの資金提供プログラム「Epic MegaGrants」に選ばれました。その後2021年に法人化し、Webブラウザで利用できるUnreal Engine 5(UE5)ベースのメタバース制作ツールを提供しています。
“Pixel Canvas”は、Unreal Engine 5(UE5)を用いて開発され、高品質なグラフィックと多彩なコンテンツ要素を兼ね備えた、Webブラウザ向けのメタバースプラットフォーム。Unreal Engine 5(UE5)のクラウド・レンダリングにより、超高解像度で大容量な空間の構築を実現します。3Dエディターを活用し仮想空間をカスタマイズし、直感的な操作で魅力的なWebサイトをスピーディーに作成することが可能です。同サービスは、音楽ライブの配信やデジタルファッションウィーク、バーチャルキッチンなどの導入実績を有しています。
360Channelがこれまでに培った最適化のノウハウや独自のUXを導入することで操作性を大幅に改善し、リアルタイムライティングや高品質なテクスチャ表現が可能になりました。
Unityでは表現が難しかった、リアルタイムライティング(壁/床面の反射、時間帯/天候の経時切り替え等)や高品質なテクスチャ表現(水、炎、煙、金属等)も可能となっています。また、高精細な表現が可能となり、音楽ライブ会場、車の展示会、バーチャルスタジオや不動産データなど、データ量が非常に大きなアセットでも活用が可能です。
さらに、サイドバーでテキストチャット、画面共有やビデオ通話機能等を利用することができ、ビジネスシーンにおいて必要不可欠な機能が搭載されているほか、メタバース空間内の画像や動画、起動画面等の各種コンテンツの差し替えを手軽に行えるコンテンツ管理システム(CMS)の機能が搭載されており、専門知識がなくても簡単に空間に掲載している情報を変更することができます。
▶デモ体験はこちら:https://360channel.pixelcanvas.com
※本デモ空間は、シングルプレイモードとなっています。
▶公式サイトはこちら:https://partners.360ch.tv/pixelcanvas/
ウェビナーなどをコンテンツプラットフォームで管理。生配信を視聴しながら、チャットを通じてリアルタイムに他ユーザーとのコミュニケーションを実現します。
本システムの3Dモデル構築では2つのオプションがあり、高精細でデータ量が大きな3Dモデルでも活用可能です。
①既にお持ちの3Dモデルをそのままメタバース化
②既存3Dモデルを改変・修飾してメタバース化
※完全0ベースでのオリジナルデザイン制作も可能。
▶お問合せはこちら: https://partners.360ch.tv/contact/
今回公開したデモ空間は、②既存3Dモデルを改変してオリジナル空間を制作しています。建物周辺の山脈やビーチ(砂浜/海)、建物内部の車展示スペースや展示ブースなどは新規にデザインしており、制作期間はおおよそ1ヶ月程度でリリースが可能です。
アセットモデル(左)とアレンジしたオリジナル空間(右)
建物の周囲にはデザインがないアセットでしたが、新たに砂浜、海、山並みを追加し、屋外エリアでも展示やイベントができるようにリデザインしました。また、空間に最初に入った時に大きく企業ロゴが見えるように配置し、企業のオリジナル空間であることをしっかりとアピールすることも可能です。また、リアルタイムライティングによって、朝、夕、夜と印象の異なる雰囲気を演出できます。
アセットモデル(左)とアレンジしたオリジナル空間(右)
建物フロアの増減や天井高の上げ下げも可能で、目的の展示物に合わせてリデザインすることができるため、オリジナルの展示ブースの制作や3Dオブジェクトの展示なども可能です。また、ライティングを企業のコーポレートカラーに合わせることもでき、空間全体をオリジナルのデザインで作り込んでいくこともできます。
オープンハウスを開催し、パース内を移動して、建物や設備の大きさを確認することも可能です。
期間限定の展示や改修がある場合でも、デジタルアーカイブとして保存することが可能です。実際の空間に入れない期間でも、バーチャル空間でユーザーに来訪いただくことができます。
文化財のデジタルアーカイブ保存や、マーケティング施策としても利用できます。建物保護の観点などから開催が難しい文化財でのイベントを、デジタル文化財の空間で開催した実績もあります。
リアルとバーチャルの連携によってより多くのユーザーにご参加いただくことも可能です。予算を気にすることなく花火も制限なく打ち上げられたり、リッチな光の演出を行ったり、バーチャルならではの演出が利用できます。
自社商品の展示を行い、高品質なテクスチャ表現(水、炎、煙、金属等)を組み込むことによって、ユーザー向けにより解像度の高い商品説明を行うことが可能です。高品質グラフィックを必要とする商品展示に最適です。
自社のオフィスをデジタルアーカイブ化し、社内イベントや採用イベントなどで活用できます。
“Pixel Canvas”は、アプリのダウンロード/インストール不要で、URLを開くだけで高品質かつ多機能なメタバース空間を体験できます。Unreal Engine 5(UE5)により、従来のメタバース空間とは大きく差別化された圧倒的高品質なグラフィックに加え、作り込まれたゲームコンテンツで世界中のユーザーと交流可能です。また、コンテンツ管理システム(CMS)から簡単に商品掲載をカスタマイズすることが可能で、ゲーミフィケーション、リーダーボード、ヒートマップ、コンテンツ・インタラクションに関する分析も可能になっています。
▶“Pixel Canvas”に関してのお問い合わせはこちら:https://partners.360ch.tv/contact/
著者
メタバース情報局編集部
メタバース情報局 by transcosmosはトランスコスモス株式会社が運営する法人向けメタバース情報メディアです。メタバースを活用したビジネスの事例やノウハウ、最新情報、バーチャル体験など、メタバースの魅力をお届けします。ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
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