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コラム

2026/05/08

Roblox採用・人材活用の海外事例|IKEA・Chipotleに学ぶ“仕事体験型”メタバース活用

Roblox採用・人材活用の海外事例|IKEA・Chipotleに学ぶ“仕事体験型”メタバース活用

画像提供:Roblox Corporation(公式プレスキットより)

Robloxは広告や教育の文脈で語られることが多い一方、
海外ではすでに 「採用・人材」 の分野で実装が進み始めています。

本記事では、
Roblox自身・IKEA・Chipotle の海外事例をもとに、
企業がどのように 「仕事を体験させる」形で若年層と関係を築いているのかを整理します。

Roblox活用の全体像については、Roblox海外事例まとめ|メタバース企業活用で日本企業が学べる5つのポイントもあわせてご覧ください。

なぜ海外で「Roblox × 採用」が成立し始めているのか

海外では、採用において次の変化が起きています。

  • 若年層は「企業情報」を読まない
  • 仕事内容・カルチャーは 体験しないと理解されない
  • 採用は短期集客ではなく 関係構築 へ移行している

Robloxは、若年層が日常的に滞在するメタバースであり、
企業や仕事を疑似体験できる設計が可能な環境です。

海外事例①|Roblox自身が実践する体験型リクルーティング

最も先行しているのが、Roblox自身の採用活用です。
RobloxはEarly Career向けに
「Roblox Career Center」「Immersive Roblox Careers Experience」
を公式に公開しています。

この体験空間では、

  • 仮想オフィスや開発環境の探索
  • 実際のプロジェクトを追体験できる展示
  • 社員の声・カルチャーを体感する設計

が用意され、「働くイメージ」を立体的に理解できます。

Robloxの Early Career ページでは、この Immersive Career Center 体験がメインの採用導入として位置づけられています。

参考:Roblox Early Career Center(公式)

示唆
採用は「説明」ではなく、体験設計に移行している。

海外事例②|IKEAに学ぶ「仕事を体験させる」採用設計

画像提供:IKEA公式発表(© IKEA)

Roblox活用は、プラットフォーム企業だけの事例ではありません。
代表的なのが IKEAの「The Co‑Worker Game」 です。

IKEAはRoblox上に実在店舗を再現し、

  • 接客
  • 売り場づくり
  • ビストロ運営

といった業務をロールプレイできる体験を公開しました。

特筆すべきは、これが
実際の採用施策として設計されていた 点です。

  • 有給の仮想従業員(10名)を募集
  • 応募数 17万8,000人超
  • 来訪数 600万〜800万規模
  • 実店舗の求人応募数が 約50%増加

といった成果が報告されています。

出典:IKEA UK & Ireland 公式ニュースルーム「IKEA is opening a new store on Roblox… and you could be paid to work there!」(2024年6月3日公開)/Creative Review(英国デザイン・広告専門メディア)「IKEA: The Co‑Worker campaign」(2024年4月30日公開)

示唆
採用情報を「読ませる」のではなく、
仕事そのものを体験させることで志向性を高める

海外事例③|Chipotleに見る「仕事理解→応募」の前段設計

画像提供:Chipotle公式キャンペーン「Burrito Builder」(© Chipotle)

IKEAほど直接的ではないものの、
仕事理解と採用導線をつなぐ例として参考になるのが Chipotle です。

Chipotleは2022年からRoblox活用を重ねており、代表的な体験として:

  • 2022年:Burrito Builder——業務シミュレーション型ワールド。接客・調理・店舗オペレーションを遊びながら体験
  • 2025年:Ingredient Quest——プレイヤーが53種のバーチャル・イングリディエント・カードを収集し、実店舗の無料メニューに交換できる設計

を段階的に展開しています。いずれも来店・応募前に「働くイメージ」と「ブランドとの接点」を同時に形成する標本例として活用されています。

これらは即採用ではなく、
「仕事を知ってから応募する」前段の接点として機能しています。

出典:Chipotle Mexican Grill 公式ニュースルーム 「CHIPOTLE LAUNCHES “INGREDIENT QUEST” EXPERIENCE ON ROBLOX…」(2025年4月29日公開)

示唆
採用前に仕事理解を挟むことで、ミスマッチを減らせる。

3社事例に共通するポイント

Roblox・IKEA・Chipotleの事例に共通するのは次の点です。

  • 採用情報を押し出さない
  • 仕事・カルチャーを体験させる
  • 応募は「結果」として後からついてくる

つまり、
採用をイベントではなくプロセスとして設計しています。

日本企業が学ぶべき示唆|採用を「関係構築」で捉える

海外事例が示しているのは、
Robloxが「派手な採用キャンペーン」ではないという点です。

  • 学生・若年層と早期に接点を持つ
  • 仕事・価値観を体験で伝える
  • 教育・CSR施策と接続する

こうした積み重ねの先に、
応募・採用という結果が生まれる構造です。
採用に先立つ段階として、教育・自治体でのRoblox活用も重要な接点になります。

詳しくは Roblox教育・自治体の海外事例|CSRにつながるメタバース企業活用の最新動向 で解説しています。

まとめ|Robloxは採用を「応募獲得」から「仕事体験」へ変える

IKEAとChipotleの事例は、
Robloxが採用において 再現可能な型になりつつあることを示しています。

  • Roblox:採用体験の実装モデル
  • IKEA:仕事体験×実雇用の成功例
  • Chipotle:仕事理解→応募導線

採用を単発施策ではなく、
若年層との関係構築プロセスとして再設計する
その手段として、Robloxは
現実的な選択肢になり始めています。

Roblox活用の出発点として、広告・ブランド体験の事例も押さえておくと理解が深まります。Roblox広告 × 小売・消費財|メタバース企業活用として成果を出す海外事例と設計ポイント をご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. Robloxを使った採用は、話題作りに終わらないでしょうか?

海外事例を見ると、成功している取り組みは「話題化」ではなく、仕事や企業理解を深める体験設計に重きを置いています。

IKEAのように、有給ロールや実業務体験を設計したケースでは、実際の応募増加にもつながっています。

Q2. IKEAの事例は、大企業だから成立した特殊ケースでは?

IKEAは象徴的な事例ですが、Chipotleのように業務理解を目的とした軽量な体験設計でも、応募前理解を深める効果が見られます。

重要なのは規模ではなく、「何を体験させるか」という設計思想です。

Q3. 日本企業でも同様の採用活用は可能ですか?

海外事例が示しているのは、いきなり大規模採用に使う必要はないという点です。

職業理解・業務体験・企業カルチャー紹介など、小規模な接点から始め、教育やCSR施策と接続する形が現実的です。

Q4. Roblox採用は若年層に限定されませんか?

確かに主な接点は若年層ですが、目的は「採用」そのものではなく、早期の企業理解と関係構築です。

将来の選択肢として企業を記憶に残す点に価値があります。

Q5. 採用KPIはどう考えるべきですか?

海外事例では、

  • 応募数だけでなく
  • 企業理解度
  • 志向性の変化
  • ミスマッチ低減

といった中間指標が重視されています。

Q6. オフプラットフォーム連携をする際はどのようにすればいいでしょうか?

オフプラットフォーム連携(Roblox外へのリダイレクトや外部サービスとの接続など)を行う場合は、Roblox側との契約が別途必要になります。

詳細や進め方については、当社までお気軽にご相談ください。

  • 著者

    メタバース情報局編集部

    メタバース情報局 by transcosmosはトランスコスモス株式会社が運営する法人向けメタバース情報メディアです。メタバースを活用したビジネスの事例やノウハウ、最新情報、バーチャル体験など、メタバースの魅力をお届けします。ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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