close
コラム

2024/06/06

【2024年1月公開事例5選】最新のFortnite、VRChatビジネス活用事例

【2024年1月公開事例5選】最新のFortnite、VRChatビジネス活用事例

画像引用元: KUMAMON ISLAND -TYCOON-

現在、日本でも有名ブランドや企業各社、自治体などが新たなビジネスチャンスを求めて、メタバースに参入しています。ブランドや企業がこぞってメタバースに乗り出しているのを知り、自社のビジネスでもメタバースを活用し、何かできることはないかと模索している方も多いのではないでしょうか。有名なメタバースプラットフォームには、Fortnite(フォートナイト)やRoblox、VRChat、ZEPETO、国産のclusterなどがあり、国内外の新たなビジネス事例が日々アップデートされています。
そこで本記事では、これからメタバースでビジネスを始めたい方、メタバースを活用した最新事例を知りたい方に向けて、【2024年1月】に公開された国内外の最新ビジネス活用事例を紹介します。自社のビジネスに活用する際のヒントになりますので、ぜひ参考にしてください。

熊本県:Fortniteに「くまモン島」が出現。メタバース上に制作した熊本マップを舞台に県の魅力を発信

画像引用元: KUMAMON ISLAND -TYCOON-

熊本県は、県の魅力をより多くの方に体感していただく新たな取り組みとして、株式会社サイバーエージェントの協力のもと、米Epic Gamesが提供する人気オンラインゲームFortniteにおいて、熊本を舞台にしたステージ「くまモン島」を2024年1月31日に公開しました。ゲームのストーリーでは熊本城をはじめとした県の主要観光地を中心に展開し、営業部長兼しあわせ部長である「くまモン」が重要キャラクターとして登場します。

画像引用元:熊本県

今回制作した「くまモン島」は、ゲーム業界では“タイクーン”と呼ばれる経営シミュレーションゲーム。舞台となる「くまモン島」には、熊本中の魅力から自然発生したくまモンたちが仲良く暮らしている設定で、くまモンたちは熊本の魅力を全世界に伝えるため、最先端技術の結晶である“巨大くまモンロボ”をつくる極秘計画に着手しますが、計画を進めていく過程で様々な問題が発生し、急遽プレイヤーに協力を求めるというストーリーです。
「くまモン島」は、熊本県の名所や歴史、特産品などを上手くFortniteに取り込んだ、のんびりと楽しめる観光ワールド。トマト、いちご、すいかなどの熊本県を代表する特産品の収穫や魚釣りをしてコインを稼ぎ、「熊本城」「黒川温泉」「球磨川くだり」といった代表的な観光施を建設していきます。登場する特産品、観光施設はすべて実在するものをモチーフにしており、熊本県の魅力を知り、行ってみたいと思わせるゲームとなっています。熊本県 知事公室 広報グループ課長の清水さんは「フォートナイト上に都道府県のオリジナルマップが出現するのは全国で初めて(熊本県調べ)。海外のフォートナイトユーザーでもプレイが可能。日本のみならず、世界に熊本の魅力を発信できればと思っております」と語っています。

 この記事もチェック
 ▶Fortnite(フォートナイト)とは?5億人がハマる魅力やビジネス活用事例を解説

NEC:「瀬戸田めぐり メタバースワールド」をオープン。広島県瀬戸田への観光客誘致

画像引用元:日本電気株式会社

日本電気株式会社(以下、NEC)は2024年1月31日から3月31日まで、広島県尾道市瀬戸田の魅力を伝える施策として、メタバースを活用した旅行体験(観光情報の提供)や現地でのスタンプラリーなどを提供する「瀬戸田めぐり」メタバースワールドを期間限定でオープン。ワールドはスマートフォン向け配信/メタバースアプリREALITY上で公開され、3月31日まで提供予定です。なお、本イベントは、NECがメタバースなどのWeb3技術の観光分野での活用について検証するための実証事業として行っています。

画像引用元:日本電気株式会社

「瀬戸田めぐり」は、メタバースワールドとアプリを使って広島県尾道市にある瀬戸田の魅力を満喫できる“バーチャル・リアル連動型”のイベントです。「瀬戸田めぐり」メタバースワールドでは、瀬戸田の観光地の動画や写真を見ながらプチ旅行体験をすることができます。REALITYのユーザーは、瀬戸田の観光スポットの最新情報を得られるほか、現地の写真を使用したフォトブースで、スクリーンショットの撮影・シェアが可能です。メタバースワールドを楽しんだ後は、「瀬戸田めぐり」アプリを持って現実の瀬戸田へ出かけると、アプリからデジタルスタンプラリーを楽しむことができます。デジタルスタンプラリーをクリアすると本イベント限定のNFTをゲットできます。

 この記事もチェック
 ▶メタバースとは?注目されている背景や仮想空間でできることを解説

静岡県:「Metaverse SHIZUOKA」を公開。静岡県を丸ごとスキャンした3次元点群データを活用

画像引用元:静岡県

2024年1月23日、静岡県のメタバース空間Metaverse SHIZUOKAが公開されました。「Metaverse SHIZUOKA」は、静岡県の8つのエリアで構成されたメタバース空間です。空間には、静岡県を丸ごとスキャンした3次元点群データ「VIRTUAL SHIZUOKA」を活用しています。

画像引用元:静岡県

各地域の上空に位置するPRエリアでは、各地の最新情報が掲載されています。富士山山頂や伊豆の意見交換ルームではボイスチャットが可能です。富士山頂上・伊豆の大自然を体験しながら、県政に関する意見交換が行えます。また、ふじのくに広場では県庁前の広場を再現。県政情報の掲示や、県外・海外に向けた情報発信に活用されます。
静岡県では、これまでタウンミーティングや知事広聴などの意見交換会を通じて、県民の声を県政に反映してきました。しかし、現実世界の制約(身体的な制約や物理距離など)により参加できない方でも気軽に意見交換や交流ができるよう、メタバースの拠点を設けたと説明しています。今後の活用の第一弾として、「世界遺産」をテーマとしたタウンミーティングを開催します。

京セラ株式会社:VRChat上に京セラ第3弾ワールド公開。バーチャル空間でのリアル体験が可能

画像引用元: 京セラ株式会社

VRChat上で「大人の社会科見学」を体験できるパビリオンを展開してきた京セラが、2024年1月19日、京セラの高耐久スマートフォンと物流現場での活用をテーマにした第3弾ワールド「Kyocera Mobile World」を公開しました。また、1月24日〜26日まで東京ビッグサイトで開催される展示会「スマート物流EXPO」への出展に先駆けて、同展示会の出展内容をメタバース空間で体感できるイベントを1月19日〜21日の3日間にわたって開催。参加者は、物流倉庫における業務体験(高耐久スマートフォンを活用した入荷物のスキャン・検品・IPトランシーバーを使った報告作業など)を通して、高耐久スマートフォンを活用した業務効率化をVRChat上で体験することができました。

画像引用元: 京セラ株式会社

VRChat上の「Kyocera Mobile World」は、2つのエリアに分かれています。ひとつは体験エリアで、物流倉庫での業務体験をVRChat上のアクティビティとして体験できます。もうひとつのパビリオンエリアでは、高耐久スマートフォンの新製品の展示やジオラマ見学ができます。新製品は展示のみならず、実際に手に取ることが可能です。ジオラマ見学では、実際にどのように使うのかを利用シーンごとにジオラマが複数用意されており、空間ごと利用シーンを体験できます。これまでもVRChatを活用した自社製品の展示・紹介をしてきた京セラだけに、VRChatで同ワールドを訪れたユーザーが楽しみながら興味を持つきっかけとなるようなワールドになっています。

 この記事もチェック
 ▶VRChatとは?注目される理由や企業の活用事例を徹底解説

愛媛県:「メタバースえひめ」をオープン。観光誘致や地域のコミュニティ拠点へ

画像引用元:cluster

2024年1月19日、愛媛県とメタバースプラットフォームを提供するclusterは、愛媛県デジタル実装推進加速化プロジェクト「TRY ANGLE EHIME」(愛媛県)の採択を受け、地方のための新しいコミュケーション拠点「メタバースえひめ」を公開しました。本プロジェクトは、メタバース空間上に愛媛県の観光地や街を構築し、観光客誘致だけでなく、県民向けのデジタル上のコミュニティ生成や行政との直接の関わりの場の創出を目的としています。

画像引用元:cluster

今回は、愛媛県の道後温泉本館および別館の飛鳥乃湯泉をcluster上に再現。イベント会場としても使用可能です。また、松山市中島をモチーフにしたバーチャル「いよかん島」では、瀬戸内海の美しい海とビーチを再現。瀬戸内海のビーチを昼・夕方・夜の時間帯で散策し、焚き火を眺めたり、海で泳いだりするなどの体験が可能です。目指すのは、メタバースにおける地域のコミュニケーション拠点。さらに、再現する街や観光地を増やしていくことで、県外や海外の人たちに愛媛を知ってもらうチャンスになると言います。

まとめ

トランスコスモスでは、各種メタバースソリューション活用の企画・コンサルティングからプラットフォーム選定開発、集客、コミュニケーション支援、データ活用までワンストップで提供しています。Webメタバースの構築や、ゲームメタバースFortniteを活用したオリジナルマップ(島)の制作、RobloxやZEPETOを活用したマーケティング施策やオリジナルワールドの制作なども承ります。メタバースを活用した新規ビジネスやマーケティングなどをご検討されている方は、ぜひお気軽にトランスコスモスにご相談ください。

  • 著者

    メタバース情報局編集部

    メタバース情報局 by transcosmosはトランスコスモス株式会社が運営する法人向けメタバース情報メディアです。メタバースを活用したビジネスの事例やノウハウ、最新情報、バーチャル体験など、メタバースの魅力をお届けします。ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

    このメディアについて

関連記事

人気記事

  1. TOP
  2. コラム
  3. 【2024年1月公開事例5選】最新のFortnite、VRChatビジネス活用事例