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コラム

2023/11/01

メタバース用語集

メタバース用語集

メタバースとは

メタバースとは、インターネット上に構築された3DCGの仮想空間のことです。「meta(超越した)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語で、1992年に発行されたニール・スティーブンソンのSF小説「スノウ・クラッシュ」の世界から名づけられました。VRヘッドセットを装着して仮想空間を楽しむものから、スマホひとつで手軽に体験できるメタバースまで、かたちはさまざまで、複数のユーザーが同時に参加し、コミュニケーションや交流ができる場所として注目されています。
メタバースでは、「アバター」と呼ばれる自分の分身を操作することで、現実世界のように自由に空間内を移動したり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ったりすることができます。メタバースの世界ではアバターの行動に制約が無いことから、ゲームをしたり、バーチャルライブへ参加したり、さらにはオフィスを作ってメタバース内で仕事をするなど、さまざまな可能性が広がっています。

メタバース用語集

このページではメタバースに関連する用語をわかりやすく解説しています。

あ行

アイデンティティ

「本人」または「そのもの」であると自他共に認められる要素のこと。メタバースでは、プレイヤーが自らのアバターを通じて自己表現することができるため、現実世界で抑圧されていた自己表現が自由に行われることができ、一意性を実現するために重要な要素となる。

アイトラッキング

人間の視線の動きを追跡できるセンサー技術のこと。「視線計測」とも呼ばれる。取得したデータを分析し、よく見られていた場所や、見る順序、反対に全く見られていなかった場所などを明らかにする。
アイトラッキングを利用して、自身の目の動きをデータとして伝えることが可能になり、VRやARと組み合わせた場合、ユーザーがどの部分に注目しているかをリアルタイムで観測し、その情報をもとに、より没入感の高い体験が可能になる。

IP(アイピー)/知的財産権

知的財産権のことで、「Intellectual Property」の略称。知的財産権を守る法制度上の権利としては著作権、特許権、意匠権、商標権などがある。メタバースはIPビジネス(知的財産を使い、ライセンス使用料などの収益を得るビジネスモデル)において大きな可能性を秘めている一方、法的観点から適切にIP保護を行う仕組みが求められる。

IPD(アイピーディー)/瞳孔間距離

瞳孔間距離のことで、左目と右目の瞳孔がどの程度離れているかを表す数値。英語では「Interpupillary distance」と呼ばれ、頭文字を取ってIPDと表記される。
多くのVRヘッドセットは、左右二つのレンズに同じ3D空間内の二つ視点からの映像を映し、立体視の効果と頭部の位置・カメラ位置が移動する効果によって、視覚的にVR空間にいる感覚を与えている。しかし、ユーザーの瞳孔間距離とレンズの間隔がずれている場合は、高い没入感が得られない場合があり、眼精疲労の原因にもつながると考えられている。そのため多くのVRヘッドセットでは、ユーザーに合わせたIPDが設定できるようになっている。

アウトサイドイン方式

トラッキング(顔や体の動きを認識すること)の方式の一つ。HMD(ヘッドマウントディスプレイ、英語:Head Mounted Display、頭部に装着するディスプレイ装置)の周囲に設置したカメラやセンサーがHMDをトラッキングする。処理を外部で行うため高精度で遅延が少ない。トラッキング用のカメラがVRヘッドセットと一体化しているものをインサイドアウト方式と呼び、HMDが周囲の環境をトラッキングする。

アセット

メタバースにおけるデジタル化されたアイテム(土地、衣服、その他の物品)やアバターのこと。NFT化されたり、マーケットプレイスでの取引対象となることもある。

アバター

自分の分身となる仮想キャラクターのこと。メタバース内で使用する場合は、3DCG技術を活用して生成される。実際の顔写真をアップロードして自分に似たアバターを生成することも可能となっており、もう一人の自分としてメタバース内で行動できる。

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Unreal Engine(アンリアルエンジン)

米国のEpic Games社により開発された3Dゲームエンジン。業界随一のグラフィックを誇り、ゲーム以外にもNASAの宇宙飛行士訓練やウォルト・ディズニー・カンパニーの映画製作とテーマパークなど幅広い分野で活用され、「最も成功したビデオゲームエンジン」としてギネス世界記録に認定されている。
同社がリリースしている人気TPSゲーム「フォートナイト(Fortnite)」は同プラットフォームで開発され、ゲーム内でバーチャルライブイベントなどを開催し、メタバーストレンドの起点ともいわれている。

イーサリアム(ETH)

ブロックチェーンに「スマートコントラクト」という機能を組み込んだ、分散型アプリケーションのためのプラットフォームの名称であり、インターネット上で送金や決済ができる暗号資産としても利用されている。イーサ(ETH)は、ビットコイン(BTC)に次ぐ時価総額第2位(2023年2月23日時点)となっており、送金をはじめ、決済や投資などにも利用されている。 オープンソースで開発が進められているイーサリアム(ETH)は、契約プロセスの自動化や取引期間の短縮化が実現することから、さまざまな業界から高い期待を寄せられている。

インサイドアウト方式

トラッキング(顔や体の動きを認識すること)の方式の一つ。トラッキング用のカメラがVRヘッドセットと一体化しているものをインサイドアウト方式と呼び、HMDが周囲の環境をトラッキングする。アウトサイドイン方式は、HMDの周囲に設置したカメラやセンサーがHMDをトラッキングする。

インスタンス

メタバースワールドの中でさらに区切られた空間や部屋のこと。インスタンスに特定の入場制限を付けることもできる。多くのメタバースには「パブリックワールド」(誰でも入れるエリア)と「インスタンス」(自分だけ、またはフレンド登録したユーザーや招待者しか入れない)などが複数存在する。

インターオペラビリティ

相互運用性という意味で、複数の異なるシステムやデータを組み合わせて使用したときに、正しく動作する概念のことを指す。メタバースが今後浸透していくにあたり、異なるメタバースであってもアバターやアイテムなどを自由に移動できるよう、インターオペラビリティが重要となる可能性があるといわれている。

Web1.0(ウェブ1.0)

初期のインターネット。ユーザーは主に情報を「閲覧する」ことしかできないのが特徴。

Web2.0(ウェブ2.0)

Web 1.0をさらに発展させた1990年代後半の造語。SNSが主流のコミュニケーションプラットフォームとなり、ユーザーの双方向コミュニケーションが特徴。インフラとしてクラウドサービスが広まった。

Web3.0(ウェブスリー/ウェブ3.0)

パブリック型のブロックチェーンを基盤とした分散型技術およびインターネットの新しい概念。ユーザー自らがID含めデジタルコンテンツの所有権利を得る方向に向かっていることが特徴。メディアとしてDApps(分散アプリケーション)が登場した。NFT、Defi、DID、DAOなどが関連技術。

WebVR(ウェブブイアール)

特別なソフトウェアをインストールすることなく、Webブラウザ上で簡単にVR体験ができる技術。WebVRに対応したWebサイトを作るだけで多くの人とVR体験を共有することができ、不動産の物件紹介や自社商品のプロモーションなどに活用され始めている。

AR(エーアール)

拡張現実のことで、「Augmented Reality」の略称。コンピュータを使い、現実世界のデジタル映像に他のデジタルデータを重ねて表示させる技術。ポケモンGOやドラクエウォークはARを使った代表的なゲーム。

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エコシステム

複数の企業が協力し、お互いの技術や資本を活かしながら共存共栄する仕組みのこと。元々は生態系の用語で、生物や植物がお互いに依存しながら生態を維持する関係をビジネスに重ね合わせた用語。Web3.0の世界観では個人ユーザーやファンもエコシステムに入る。

SSI(エスエスアイ)

「Self-Sovereign Identity」の略称。自己主権型アイデンティティと訳す。個人が自身のデジタルアイデンティティをコントロールできるようにすることを目指す考え方(思想・概念)。

XR(エックスアール)

クロスリアリティの略称で、現実世界と仮想世界を融合することで現実にはないものを知覚できる技術の総称。「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」などが含まれる。

X3D(エックススリーディー)

ISOが定めたXMLベースの三次元コンピュータグラフィックスを表現するためのファイルフォーマットであり、VRML(Virtual Reality Modeling Language)の後継。

NFT

「Non-Fungible Token」の略称で、「非代替性トークン」と訳される。ブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータのことで、暗号資産と同じくブロックチェーン上で発行および取引される。
ブロックチェーン技術を活用することで、コピーが容易なデジタルデータに対し、唯一無二な資産的価値を付与し、新たな売買市場を生み出す技術として注目を浴びており、中には数億円の価格が付くデジタルアート作品も登場している。 ただし、日本法ではデジタルデータに所有権は認められていないため留意が必要。

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FOV(エフオーブイ)/視野角

「Field of View」の略称。視点を移動させず「見える範囲」のこと。VRヘッドマウントディスプレイの視野角は、ユーザーの視界の内、VRコンテンツが(上下左右の)どの程度の範囲に描画されるかを示す。

MR(エムアール)

「Mixed Reality」の略称。現実世界と仮想世界の融合により、お互いの世界に影響を与え合う環境を作り出す技術。基本的な構造はARと同様だが、センサーを利用し位置情報を付加することでバーチャルな空間をさらにリアルに近づける技術。

MMORPG(エムエムオーアールピージー)

「Massively Multiplayer Online Role-Playing Game」(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンラインゲーム)の略称。インターネットを介して数百~数百万人規模のプレイヤーが同時に参加できるオンラインゲームのこと。他のプレイヤーとイベントに参加したり、課金によりアイテムを集めたりするなどしてゲームの仮想世界を楽しめる。
このような特徴からMMORPGはゲームとしての楽しさだけでなく、仮想空間上のコミュニティとしての位置付けも強く、メタバースの理想に最も近い存在とも称される。

OpenXR(オープンXR)

XRアプリケーションのためのAPI。クロノス・グループ コンソーシアムが管理するワーキンググループにより開発されたバーチャルリアリティおよび拡張現実プラットフォームおよびデバイスへのアクセスに関するオープンでロイヤリティフリーの規格。
さまざまなVR/ARプラットフォームでのデバイスやアプリ間の仕様を標準化する取り組みのこと。

お砂糖

仮想空間上のパートナー関係またはユーザー同士で可愛がりあっている様子のこと。

お塩

仮想空間上のパートナー関係(お砂糖関係)が終了すること。

Omniverse(オムニバース)

広義には概念上可能なすべての宇宙(ユニバース)の集合。狭義にはNVIDIA社が提供する仮想コラボレーションと物理的に正確なリアルタイム シミュレーションのためのオープンプラットフォーム。メタバースプラットフォームとも呼ばれ、高度なシミュレーションやデジタルツインの構築に役立てられている。

か行

仮想通貨

暗号資産のこと。ブロックチェーン等の暗号化技術によって開発されたインターネット上でやりとりされるデジタル資産を意味する。日本では令和2年の資金決済法改正により暗号資産と呼称を変更。

クレデンシャル

メタバースや仮想環境における認証などに用いられるID、ユーザー名、暗証番号、パスワード、生体パターンなどの識別情報の総称を指す。

ゲームエンジン

ゲーム制作をより効率的に行うためのツール・ソフトウェアの総称。ワールドの作成も簡単に行えるため、VRアプリケーション制作でも使用される。代表的なゲームエンジンとしてはUnityやUnreal Engineなどがある。

KYC(ケーワイシー)

「Know Your Customer」の略称で、本人確認のことを示す。犯罪収益移転防止法上、金融機関等の一定の事業者が一定の取引を行う場合、顧客について本人特定事項の確認を行う義務があるが、同法の対象とならない事業者・取引に関しても本人確認が行われる場合がある。メタバースなどのデジタル世界においても、偽物NFT防止策等として必要性が論じられている。

さ行

GPU(ジーピーユー)

「Graphics Processing Unit」の略称で、3Dグラフィックスなどの画像を描写するために必要な計算処理を行うプロセッサのこと。メタバースとはグラフィックス描写およびAIのどちらをとっても関連が深い技術である。主なGPUメーカーとしてはNVIDIAとAMDがある。

姿勢推定

機械学習により静止画から人間の関節点を学習し、同じく静止画や動画からリアルタイムで関節点を結んだ人間の姿勢を検出・推定することが可能なモデル。アバターに自身の動きをシンクロさせる技術に応用される。「人体検出」「骨格推定」とも表現される。

自然言語処理(NLP)

「Natural Language Processing」の略称。人間が日常的に使っている自然言語(日本語や英語などのいわゆる言語)をコンピュータにて処理、分析する技術の総称を表す。

スキン

メタバースのアバターや、ゲームのキャラクターや装備の見た目を変更する「着せ替え要素」のこと。

スクリーンドア効果(現象)

VRを利用する際にディスプレイに網目模様が見えてしまう現象のこと。英語ではThe screen-door effect(SDE)、またはfixed-pattern noise(FPN)と呼ばれる。利用者の目とディスプレイが近接する事により、ディスプレイのドットとドットの間が見えてしまうことが原因。近年、VRヘッドマウントディスプレイのディスプレイ解像度が向上することにより問題が軽減されつつある。

3DCG(スリーディーシージー)

3次元空間でのコンピュータグラフィックスのこと。アバターや建物などメタバース空間のオブジェクトを作成する手法。

Second Life(セカンドライフ)

2003年に、米Linden Lab社がリリースしたインターネット上の仮想空間。3DCGで構成された仮想空間内でユーザー同士がコミュニケーションを取れるほか、商品や土地を売買できることでも注目を集めた。メタバースの先駆けと言われている。

た行

DAO(ダオ)

「Decentralized Autonomous Organization」の略称で、分散型自律組織とも呼ばれる。ブロックチェーンを介して管理・運営される組織のこと。中央集権的な意思決定ではなく、ブロックチェーン上で管理される組織ルールに則ってメンバー全員によって運営・管理される。主にスマートコントラクトを用いて稼働し、ガバナンストークンを発行して統治されている。

単眼(一眼)タイプ

両眼視差を用いない単レンズ型のVRヘッドマウントディスプレイまたはVRゴーグル・グラスのこと。一般的に二眼に比べてVR酔いが抑えられ、軽量なことから、子供向けVRとも呼ばれる。ハコスコ社の段ボール製「タタミ1眼」などがある。

Digital Twin(デジタルツイン)

現実(物理)世界の情報をもとに、IoT、AI、ARなどの技術を使って仮想空間上に全く同じ環境をあたかも双子のように再現する技術のこと。製造業だけでなく都市開発や医療分野など、さまざまな分野で利用が広がっている。

テレイグジスタンス

VRの一分野であり、現実世界の遠隔地にある物体を、自身の身体の一部のようにリアルタイムに操作およびフィードバックを得る臨場感のある環境を構築する技術およびその体系のこと。例として、遠隔地の人型ロボットの視覚・聴覚・触覚などの感覚を実際に体感しながら、リアルタイムに操作する技術などがあげられる。

トークン(Token)

暗号資産やメタバースなどで語られるトークンは、既存のブロックチェーン技術を利用して発行された暗号資産を指す。トークンはさまざまな目的に従い、個人や団体により発行・管理される。DeFiトークンやガバナンストークン、ユーティリティトークン、NFTなど種類は多岐にわたる。

トラッキング

VR技術においては、センサーを通して現実世界における物体の位置を継続的に計測することで、その動きを感知すること。VR技術のユーザーを例として、ヘッドマウントディスプレイの位置を計測して、ユーザーの頭部の動きをトラッキング情報として、現実世界とVR空間とでシンクロナイズさせるヘッドトラッキングや、ユーザーの目の動きから目線を認識するアイトラッキングなどがある。

な行

は行

ビットコイン(BTC)

世界初の暗号資産。

5G

「第5世代移動通信システム」のこと。主な特徴は、「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」。メタバースの実現に向けて5Gの普及が必須といわれている。

ファンジブルトークン(Fungible Token)

日本語では代替性トークン。NFT(非代替性トークン:Non-Fungible Token)の対義語として使われ、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産はファンジブルトークンである。

VR(ブイアール)

仮想現実とも呼ばれ、「Virtual Reality」の略称。専用のVRヘッドセットを装着して、インターネット上に存在する仮想世界を360°現実世界と同じような高い没入感をもって体験できる視覚技術のこと。

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VR SNS(ブイアールエスエヌエス)

VR空間で他のユーザーと繋がることができるソーシャルサービス。テキストが中心の通常のSNSでのコミュニケーションに対し、VR SNSではアバターを通じた音声やボディランゲージでのコミュニケーションが中心となる

VRM(ブイアールエム)

VRアプリケーション向けの3Dモデルデータを扱うためのファイルフォーマット。人型のキャラクターやアバター専用のファイルフォーマットで、プラットフォームに依存せず、さまざまなアプリで同じデータを使うことができる。

VR酔い

VR体験・環境にさらされることで気分が悪くなること。症状に乗り物酔いに似た頭痛や吐き気などがあげられる。

VC(ブイシー)

「Verifiable Credentials」の略。W3Cが標準化を進めるアイデンティティデータを入れる署名済みコンテナーの規定で、内容の検証がオンラインで可能なデジタル個人情報の集合体のこと。現在個人がアナログに管理している情報の可視化や真偽不明な情報の公正な検証が可能になり、検証可能な個人のデジタル情報をさまざまなサービスで利用できる。

フォービエイテッド・レンダリング(Foveated Rendering)

画面のレンダリングにおいて、利用者の中心視野ほど解像度を高くし、そして視野の外側に行くに従って解像度を落として描画する手法のことで、メタバース利用時の画面描画の技術の一つ。ヘッドマウントディスプレイにおいては、視線の中心部分を高解像度にし、周りをぼかして表現することで、本物の人間の視界のように見せている。

プラットフォーム

メタバース上でサービスが提供されている場。VRChatやclusterなどのコミュニケーションに主軸を置いているサービスや、RobloxやFortniteなどのゲームとして提供されているサービスなどがある。

フルダイブ

VR(仮想現実)の究極の姿であり、仮想空間内に五感を接続することで、意識全体が仮想世界に入り込めるとされる概念のこと。

フルトラッキング

「フルボディトラッキング」の略称で、全身の動きを3Dアバターに伝え表現できる技術を指す。バーチャル空間でアバターを自由に動かすために欠かせないもの。

フレームレート(FPS)

「Frame per Second」の略で、ソフトウェアによる処理で1秒間に描画されるフレーム(コマ)数のこと。たとえば、60fpsは1秒間に60フレーム(60コマ)で記録されることを表す。数値が高いと滑らかな動画、低いとカクカクした動画になる。また、人間の目は30fps程度の映像を見ているといわれている。

Blender(ブレンダー)

オープンソースの統合型3DCG製作、2Dアニメーション製作、VFX向けデジタル合成、動画編集ソフトウェア。軽量かつ多機能でライセンス料が無料で3Dモデルのモーション作成が可能なことから、プロからアマチュアまで幅広い層で使われている。
メタバース内ではアバターの操作性やエモートが大きな魅力であり、3DCGクリエイターにとって入門からプロユースまで幅広く使えるソフトウェアである。

ブロックチェーン

ブロックチェーンは、何らかの取引データを記録するデータベース技術の一種。具体的には、取引履歴を暗号技術によって「ブロック」という単位ごとに時系列で記録し、それを一本の鎖(チェーン)のようにつないで保管するもの。構造上、情報の改ざんが非常に困難なため、デジタルデータのセキュリティ性・透明性を担保できる技術として注目が集まっている。
メタバースにブロックチェーンを活用することで、暗号資産の不正コピーや改ざんを防ぎ、正当性を証明できるようになる。

HMD(ヘッドマウントディスプレイ)

「Head Mounted Display」の略で、左右の目の視差を用いた立体映像によるVRの表示装置の総称。ゴーグルのような形状のディスプレイを両眼に多い被せるよう頭部に装着する。両眼・単眼に大別され、目を完全に覆う「非透過型」や「透過型」といったタイプがある。

Polygon(ポリゴン/MATIC)

イーサリアムのセカンドチェーンとして、近年イーサリアムの抱えるガス代の高騰や処理速度の問題を解消することを目的としたブロックチェーン。

ホログラフィ

光の干渉縞(波長・強度・位相)の性質を用いて、物体から得られる光を記録・再生する技術のこと。

ホログラム

ホログラフィで作った3次元の光に関するデータ(写真乾板や干渉縞など、光を記録した媒体)のこと。ホログラムを再生することで、記録した3次元物体など、立体的な像を見ることができる。

ま行

マーケットプレイス

NFT化されたアート作品やコンテンツを取引できるプラットフォームのこと。偽造や改ざんが難しいブロックチェーン技術によって、デジタルデータに固有の価値を付与できるようになった。

ミラーワールド

デジタルツインにより再現された、現実世界が1対1でデジタル化された世界。見た目だけではなくコンテクストも反映し、現実世界とのデータ連動性やリアルタイム性があるのが特徴。

メタバース(metaverse)

「meta(超越した)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語。コンピュータやインターネット上に構築された3次元の仮想空間、及びそこで提供されるサービスを指す。
元々は作家のニール・スティーヴンスンが1992年に発表した小説「スノウ・クラッシュ」に登場する架空の仮想空間サービスの名称だった。

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や行

Unity(ユニティ)

Unity Technologies社が開発した、IDE(統合開発環境)を内蔵する3D/2Dのゲームエンジン。PC(Windows、macOS)やモバイル(iOS、Android)、ウェブブラウザ(WebGL)、家庭用/ポータブルゲーム機(PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switchなど)といったクロスプラットフォームでの動作に対応し、VR/AR/MR機器向けのコンテンツ開発にも対応している。モバイルゲーム市場では約50%、AR/VRの市場においても2020年時点で約60%を超えるシェアを誇る、世界シェアNo. 1のゲームエンジンである。
高度な仮想空間をレンダリングできるため、メタバースをはじめ工業や建築などの設計・シミュレーションでも用いられる。

ら行

リフレッシュレート

ディスプレイが1秒間に出力できるフレーム数のこと。ヘルツ(Hz)で表す。リフレッシュレートが 60Hzの場合、1秒間に60回画面を書き換えられる。

両眼視差

右目と左目が結ぶ像の差異。VRヘッドマウントディスプレイは、この視差により奥行きを実現しているものがある。

ルームスケールVR

VR空間を現実世界のルームスケール(部屋のサイズ)での行動に集約する技術のこと。ハードウェアの中にはプレイ前にユーザーの動ける範囲を設定できるものもある。

レイテンシー(遅延)

データが要求(リクエスト)を受けてからクライアントに到達する(転送される)までにかかるネットワーク時間。VRでは現実世界での動作発生から画面表示までにかかる時間などを表す。

ロイヤリティ

特許や著作権、商標などの知的財産権を利用する際に、利用者が権利所有者に支払う対価のことをいう。NFTにおいて、作品がN次販売された際に、作品の権利者に支払われる報酬のこと。

わ行

ワールド

メタバースプラットフォーム上に存在する特定の領域。ワールドごとに独自の世界観を表現している。それぞれの世界観へ共感する人が集まり、コミュニケーションを取ったり、さまざまな活動を行う。

  • 著者

    メタバース情報局編集部

    メタバース情報局 by transcosmosはトランスコスモス株式会社が運営する法人向けメタバース情報メディアです。メタバースを活用したビジネスの事例やノウハウ、最新情報、バーチャル体験など、メタバースの魅力をお届けします。ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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