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コラム

2024/06/21

【2024年2月公開事例5選】最新のRoblox、VRChatビジネス活用事例

【2024年2月公開事例5選】最新のRoblox、VRChatビジネス活用事例

画像引用元:株式会社マックスマーラ ジャパン

現在、日本でも有名ブランドや企業各社、自治体などが新たなビジネスチャンスを求めて、メタバースに参入しています。ブランドや企業がこぞってメタバースに乗り出しているのを知り、自社のビジネスでもメタバースを活用し、何かできることはないかと模索している方も多いのではないでしょうか。有名なメタバースプラットフォームには、Fortnite(フォートナイト)やRoblox、VRChat、ZEPETO、国産のclusterなどがあり、国内外の新たなビジネス事例が日々アップデートされています。
そこで本記事では、これからメタバースでビジネスを始めたい方、メタバースを活用した最新事例を知りたい方に向けて、【2024年2月】に公開された国内外の最新ビジネス活用事例を紹介します。自社のビジネスに活用する際のヒントになりますので、ぜひ参考にしてください。

富士フイルム:写真愛好家向けWebメタバースをオープンし、コミュニティの形成を図る

画像引用元:富士フイルム株式会社

2024年2月20日、富士フイルム株式会社は、Webメタバース「House of Photography in Metaverse」の日本国内向けオープンを発表しました。デジタルカメラのショールームやギャラリーを備えたこのメタバースは、2月22日より特設サイトで公開されます。メタバースプラットフォーム「V-air」を使用しており、VRゴーグルなどの専用デバイス不要で、PCからアクセスが可能です。

左上:アリーナ(ステージ方向)、右上:パノラマギャラリー、左下:コミュニティエリア(全景)、右下:コンシェルジュコーナー

「House of Photography in Metaverse」には、計5つのエリアが存在します。富士フイルム製品のバーチャルショールームやECシステムを備えた「エントランスホール」、アバターコンシェルジュが常駐※し予約制のオンライン相談が可能な「X/GFXショールーム」、デジタルカメラで撮影された作品を高画質データで鑑賞できる「ギャラリー」、ユーザー同士がコミュニケーションできる「コミュニティエリア」、フォトセミナーやトークショー、オンライン新製品発表会を開催する「アリーナ」を備えています。
ユーザーはアバターを介して、イメージング関連製品・サービスの情報を入手できるほか、フォトセミナーや新製品発表会、オンライン写真展などイベントに参加することが可能。さらに、ユーザー同士での会話や、知識豊富なアバターコンシェルジュへの製品に関する相談※など、双方向のコミュニケーションも楽しめます。
なお、ユーザーは、同社の無料会員サービス「FUJIFILM メンバーズ」に登録した上で「House of Photography in Metaverse」にログインすることで、各ルームで提供するサービスを利用でき、音声会話を行うことができます。
富士フイルムは「House of Photography in Metaverse」の開発理由について、「Webメタバース技術を用いて、距離や時間の制約を超えてより多くのユーザーに直営写真店同等のサービス提供を図るため」とコメント。同社の無料会員サービス「FUJIFILM メンバーズ」等と組み合わせ、写真愛好家コミュニティの形成や、ユーザーとのダイレクトコミュニケーションを狙います。

※コンシェルジュサービスの営業時間は、年末年始および特定日を除く10:00~19:00です。

サンリオ:「SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland」開催から3週間で総来場者数236万人※突破

画像引用元:SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland公式サイト

株式会社サンリオと株式会社サンリオエンターテイメントは、2024年2月19日から3月17日まで開催中のバーチャルイベント「SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland」(以下、サンリオVfes)の中間レポートで、開催から3週間で総来場者数236万人(※2024年3月4日時点、各配信プラットフォーム視聴、ワールドアクセス総数等を元に算出)を突破したことを発表しました。
サンリオVfes とは、VRChatの特設ワールド「バーチャルサンリオピューロランド」を舞台とした、世界最大級のメタバースイベント。期間中はおなじみのキャラクターたちが登場するパレードを見られるほか、毎週末には豪華アーティスト勢が出演する音楽ライブも開催されます。
これまでは「バーチャル音楽フェス」として開催してきた本イベントですが、3回目となる今回はさらにコンテンツを増やしてパワーアップ。約1ヶ月にわたって500を超えるイベントやコンテンツを楽しめる「バーチャルテーマパーク」となっています。大好評の3種のパレードやアーティスト・クリエイターパフォーマンスのほか、新たに加わったPVPゲームやインタラクティブワールド、サンリオアニメセレクションなど、サンリオVfes内で体験できるコンテンツは増加とともに複雑化しています。

バーチャルパレード新作3作品。上段左より「Dreamin‘ a Dream」、中段左より「SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!! キセキかもしれないレゾナンス」、下段左より「Twinkle Guardians」

サンリオVfesの大きな目玉のひとつが、無料で観覧できるバーチャルパレードです。それぞれに気鋭のクリエイターが参加し、よりパワーアップした内容に仕上がっています。特にSNSで話題となっているバーチャルパレード新作3作品は、VRChat配信でも無料で見られるほか、YouTube配信でも視聴可能です。
コンテンツの量と選択肢が増えれば、来場者数も増える。来場者数が増えれば、そこで生まれるコミュニケーション量も増える。その場で生まれるコミュニケーションの総量を増やすために目指したのが、今回の「バーチャルテーマパーク」としてのサンリオVfesの実現です。

東京都:メタバースとリアルで“観光都市TOKYO”を楽しめる、Roblox上のワールドとWebアプリを同時公開

画像引用元: 「HELLO! TOKYO FRIENDS」PR事務局

2024年2月15日、東京都と東京観光財団は、Roblox上のメタバースワールド「HELLO! TOKYO FRIENDS」と、リアルな東京観光で楽しめるWebアプリ「TOKYO HUNT!」を公開。国内外に東京の観光都市としての魅力を広め、東京のファンをさらに増やしていく新たなプロモーションを展開します。

「HELLO! TOKYO FRIENDS」では、東京タワーや東京スカイツリーなどをバーチャル空間上に再現し、各エリアに散りばめられた宝探し「トレジャーハント」や東京のトリビア学習などを通して東京の魅力を国内外に発信するほか、ワールド内の掲示板やインフォメーションで最新の東京観光情報を提供しています。
また、「HELLO! TOKYO FRIENDS」の公開に合わせ、Webアプリ「TOKYO HUNT!」もリリースされています。「TOKYO HUNT!」では、実際に東京を探索しながら特定のチェックポイントを訪れると、Robloxでのレアアイテムが入手できるほか、ARを活用した「HELLO! TOKYO FRIENDS」のキャラクターとの記念撮影などが行えます。

大阪労働局:メタバース上に若者向けの「ハローワーク」を開設し、約1か月の総入場者は延べ4,127人に

画像引用元:cluster

clusterが大阪労働局と共同で提供する「バーチャルわかものハローワーク」は、メタバースプラットフォーム「clutser」上に2024年2月7日に開設されました。
若者の完全失業率は全年齢平均に比べて高止まりが続いており、メタバース上で「相談できる場所」を用意し、就労支援を行います。ハローワークを知ってもらい就職相談などのハードルを下げ、利用のきっかけにつなげることが狙いです。全国の労働局では初の試みとなります。
大阪労働局によると、このメタバースでは、利用者はアバターを使用することで匿名性を保ったまま職員のアバターに就職相談ができるほか、セミナー動画の視聴や企業説明会などへの参加が可能。2月7日に開設して以来、約1か月で新規訪問者は978人、総入場者は延べ4,127人となり、当初の想定を上回る利用になっているそうです。利用者からは、「(引きこもっていて)ネットの世界しか知らなかったが、仕事に興味を持った」「他者の考え方を知ることができた」といった声があがり、利用者同士の交流の場所としての役割も果たしています。
大阪労働局の担当者は、「リアルのハローワークに来なくても、ここ(メタバース)でできるコンテンツを増やしていきたい」と話し、「リスキリングや学び直しが注目される中で、バーチャルわかものハローワークでも『職業訓練』の発信を積極的に行っていきたい」と今後の展望を述べています。

MaxMara:Roblox「マックスマーラ・コート・アドベンチャー」を公開し、ゲームと親しんでいる世代と対話

画像引用元:株式会社マックスマーラ ジャパン

2024年2月5日、マックスマーラはユーザー生成型のオンラインゲームプラットフォームであるRobloxに参入し、遊び、創造、シェアを体感する「マックスマーラ・コート・アドベンチャー」を展開することを発表しました。
アバターは広大なファブリックで作られたフィールドを飛び回ったり、巨大な糸巻きの形をした木々の周りを走り回ったり、ブランドアイコンの一つである「101801 」コートを運ぶジェットコースターに乗ったりすることができます。ユーザーの案内役を務めるのは、マックスマーラの「テディベア コート」にちなんだ数十体のテディベアです。

本ワールドは主に3つのエリアから構成されています。難易度の高いパズルを解きながら洋服作りに挑戦するバーチャル仕立て工房「Pattern Lab(パターンラボ)」、プレイヤーがブランドのパレットを構成するカラーボールを集めていく「Color Parkour(カラーパルクール)」、そして想像力豊かな不思議の迷路「WunderKammer(ウンダーカンマー)」。レッジョ・エミリアにあるマラモッティコレクション(美術館)が主催するアーティスト集団「Atelier dell’Errore(アトリエ・デッル・エローレ)」との共同制作で、プレイヤーは空想上の動物のパーツを組み立てたり分解したりしながら、自分のアバターに付き添うバーチャルな生き物「ダイモン」を作ることができます。
本ワールドでは、アクションやパズル、探検など、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズできるようにデザインされ、「Pattern Lab」で作成した服に「Color Parkour」で発見した色を取り込むことができるなど、創造性やテーラリングの専門知識といった価値観にも焦点を当てて多様な体験を提供します。マックスマーラ・ファッション・グループ会長のルイジ・マラモッティ氏は、「ゲームがゲートウェイになり、ゲームに親しんでいる世代と対話するためのツールになり、学習システムにもなるのです」とコメントしています。

まとめ

トランスコスモスでは、各種メタバースソリューション活用の企画・コンサルティングからプラットフォーム選定開発、集客、コミュニケーション支援、データ活用までワンストップで提供しています。Webメタバースの構築や、ゲームメタバースFortniteを活用したオリジナルマップ(島)の制作、RobloxやZEPETOを活用したマーケティング施策やオリジナルワールドの制作なども承ります。メタバースを活用した新規ビジネスやマーケティングなどをご検討されている方は、ぜひお気軽にトランスコスモスにご相談ください。

  • 著者

    メタバース情報局編集部

    メタバース情報局 by transcosmosはトランスコスモス株式会社が運営する法人向けメタバース情報メディアです。メタバースを活用したビジネスの事例やノウハウ、最新情報、バーチャル体験など、メタバースの魅力をお届けします。ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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