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コラム

2026/01/16

遊びから創造へ──Robloxで育つ次世代クリエイター:教育活用の実践と安全設計

遊びから創造へ──Robloxで育つ次世代クリエイター:教育活用の実践と安全設計

※画像はAI生成によるイメージです。Robloxの公式素材ではありません。RobloxはRoblox Corporationの登録商標です。

Robloxは、子どもたちが「遊ぶ」体験から「自分で創る」体験へと自然に踏み出せるプラットフォームです。教育向けガイドや制作環境(Roblox Studio)が整備され、授業や地域の学びに取り入れやすい設計が進んでいます(Roblox EducationCreator Hub(教育設計ガイド))。
一方でオンラインでは安全性は欠かせません。Robloxでは年齢確認の強化により、同年代中心のコミュニケーションが実現しつつあります(Roblox Newsroom)。
※K‑12=幼稚園〜高校までの初等・中等教育全体を指す用語

なぜRobloxは教育に適しているのか

Robloxは、制作と学びが同居する点が教育に向いています。Roblox Studioを使うことで、児童・生徒は簡単なコード(Lua)や共同作業を通じて、論理的思考・問題解決・協働を実践的に身につけられます。 公式の教育ページでは、学習目標との整合、授業内で使える教材、体験型学習の設計例が豊富に公開されています(Roblox Education)。
また、教育設計ドキュメントでは、学習標準(教科目標)から逆算した体験設計の手順が示され、初めての担当者でも導入しやすい構成になっています(Creator Hubガイド)。
さらに、国際的な研究レビュー(Education Sciences, 2023)では、Robloxが協働学習・STEM領域で有効だと報告されており、一方で指導設計や安全面への配慮が必要であることも示されています。
※STEM=科学・技術・工学・数学の総称

「遊ぶ」から「創る」へ──小中学生のクリエイター化

Robloxの大きな特徴は、遊ぶことが入口となり、制作へ自然につながる点です。
Robloxは数百万規模のクリエイターコミュニティを抱え、制作した体験(ゲーム)を公開・収益化できる仕組みがあります。
2024年には約9.23億ドルがクリエイターに還元され、2025年上期だけで約5.98億ドルが支払われています(参考:Business of Apps「Roblox Revenue and Usage Statistics」、Gamehag「Roblox Stats 2025」)。
また、CHI’25向けの公開プレプリント(未査読)では、ティーン開発者18名を対象とした調査では、Robloxのオンライン開発コミュニティが技術的学習・社会スキル・キャリア形成に良い影響を与える一方で、対人トラブルや詐欺リスクなどの課題も確認されました(CHI’25予稿)。
こうしたデータは、Robloxが「消費者」から「クリエイター」へ成長する学びの土台として機能していることを示しています。
加えて、ユーザー年齢分布では12歳以下が4割強と厚い「遊ぶ層」が存在し、ここから制作へ進む自然な動線が生まれています(Statista「Roblox users by age」)。

安心があるから挑戦できる──最新の安全設計

画像引用元:Roblox

教育利用において安全性の確保は不可欠です。Robloxは2026年1月より、チャット機能の利用に顔認証を含む年齢チェックを必須化し、年齢層に応じたチャット権限を導入しました。
これにより、以下の安全基盤が整っています。

  • 成人と16歳未満の直接コミュニケーションを防止
  • 9歳未満のチャットはデフォルト無効(保護者の同意が必要)
  • 画像・動画データは処理後に削除

詳細は以下の公式情報で確認できます。

これらの機能は、授業や地域の活動の中で、子どもが安心して協働や制作に集中できる環境づくりに役立ちます。ただし、この取り組みは始まったばかりです。課題が見つかれば改善を重ね、より良い方向へ進化していくでしょう。

学びの設計ポイント

Robloxを教育や地域活動に取り入れる際は、次の3点が有効です。

  1. リアルさの付与 成果が「現実の役に立つ」と感じられる設計(例:防災シミュレーション、地域課題の仮想化)。
  2. 目的の接続 「なぜこの制作をするのか」を明確に共有することで、子どもの主体性が高まります。
  3. 役割の明確化 企画/プログラミング/デザイン/テストなど役割を分担し、協働の意味を理解できる構造にする。

活動中に「いまどんな気持ち?」と問いかけたり、最後に「工夫した点/次に挑戦したい点」を振り返る時間を設けることで、感情の扱い問題解決力が結びつき、学習効果が高まります。まずはこのポイントを意識しつつ、次フェーズで検証の重要さを導入していくことが良いでしょう。まずは触れるということを意識していきましょう。

設計の参考となる実践ガイド:Creator Hub:Educational Settings Guide

まとめ

Robloxは、安全設計の強化と制作を軸とした学びの相性が良いプラットフォームです。
広い「遊ぶ層」から「創る層」への自然な移行が生まれ、自治体・学校・教育企業にとって、次世代クリエイター育成の新しい選択肢となります。 安全設定・役割分担・振り返りを組み合わせることで、子どもたちが安心して挑戦し続けられる学びの場をデザインすることができます。

  • 著者

    メタバース情報局編集部

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