2024/07/19
画像引用元:ヒューゴボスジジャパン株式会社
現在、日本でも有名ブランドや企業各社、自治体などが新たなビジネスチャンスを求めて、メタバースに参入しています。ブランドや企業がこぞってメタバースに乗り出しているのを知り、自社のビジネスでもメタバースを活用し、何かできることはないかと模索している方も多いのではないでしょうか。有名なメタバースプラットフォームには、Fortnite(フォートナイト)やRoblox、VRChat、ZEPETO、国産のclusterなどがあり、国内外の新たなビジネス事例が日々アップデートされています。 そこで本記事では、これからメタバースでビジネスを始めたい方、メタバースを活用した最新事例を知りたい方に向けて、【2024年3月】に公開された国内外の最新ビジネス活用事例を紹介します。自社のビジネスに活用する際のヒントになりますので、ぜひ参考にしてください。
INDEX
トランスコスモスはTOKYO FMとのコラボレーションで、メタバース空間でリスナーとの「コミュニケーション」をテーマに、第2弾となるラジオ番組の公開収録を実施。本企画は、メタバースと長年にわたって人々を楽しませてきたラジオを組み合わせる「ラジオ連動メタバース公開収録」第2弾となります。その模様は、音楽プロデューサー・松任谷正隆氏が毎週さまざまな分野のゲストを迎えて新たな魅力に迫る『松任谷正隆の・・・ちょっと変なこと聞いてもいいですか?』で3月22日(金)と3月29日(金)の午後5時30分から2週にわたって放送されました。
三題噺を披露する立川談笑師匠
今回は「コミュニケーション」をテーマに、リスナーが共創体験。メタバース空間にピアノが現れ、リスナーが指定した3音やリスナーから与えられたイメージを、松任谷正隆氏がその場で即座に曲にして演奏する「即興演奏」が行われたほか、立川談笑師匠がリスナーから出された題目3つを折り込み、メタバース空間に出現した高座で「三題噺*」を披露しました。さらに、立川談笑師匠の三題噺にインスパイアを受けた松任谷正隆氏が即興演奏を行うなど、メタバース×ラジオが組み合わさった新しいエンターテイメントやコミュニケーションが実現しました。
参加したリスナーからは、「メタバース2回目と言うことで、インタラクティブなオンエアの雰囲気を間近に拝見できた」「即興で作曲していただけたのはうれしかったです!」「三題噺のテーマで参加させていただきましたが、30分であれだけの物を作るのは至難の業のはずですが、流石、談笑師匠でした」といった感想が寄せられ、「今回のメタバースでコミュニケーションを感じられた」と、ほとんどの参加者が回答しています。トランスコスモスでは、今後もメタバースの構築だけでなく、メタバースを活用した新たなコミュニケーションを創出していきます。
*三題噺(さんだいばなし)とは、落語の形態の一つで、寄席で演じる際に観客に適当な言葉・題目を出させ、そうして出された題目3つを折り込んで即興で演じる落語のこと。
画像引用元:GeekOut株式会社
株式会社enishは、2024年3月28日、ドラえもんのRoblox初登場作品となる「ドラえもん のび太のゴーゴーライド!」を正式リリース。日本国内だけでなく世界的に愛されている「ドラえもん」をテーマに、株式会社藤子・F・不二雄プロ監修のもと GeekOut 株式会社との共同企画・開発タイトルです。enishが開発・運営を行い、GeekOutがパブリッシングを行います。昨年秋に開催された「東京ゲームショウ 2023」のステージイベントでプロジェクトが発表され、Robloxユーザーから注目を集めていました。
個性的なコース・様々な乗り物・ひみつ道具などのアイテムを使って、世界中のプレイヤーと楽しめる「パーティーアクションレースゲーム」と、自分だけのオリジナルコースを作って世界中に公開できる「コースクリエイター機能」が特徴のエクスペリエンスです。
配信開始を記念して、「ドラえもん」、「のび太」、「しずかちゃん」がレースや広場でプレイヤーの見た目を変えるアバターとして登場。これらのキャラクターはレース報酬やゲーム内アイテムで交換できるボックスなどを通じて出会うことができます。キャラクターたちは動きや見た目の可愛さだけでなく、固有のスキルを持っており、育成することでより強くなるため、レースをサポートしてくれる頼もしい友だちとなるそうです。
画像引用元:学校法人武蔵野大学
武蔵野大学経営学部経営学科は、株式会社日本でいちばん遊んでる会社と共同で、オンラインゲームFortniteのプラットフォームを活用し、メタバース上で体験できる模擬授業を企画・構築しました。フォートナイトを使った大学の模擬授業は日本初の試みとなります。2024年3月17日にWebオープンキャンパスを開催し、本コンテンツと合わせて、大学の魅力やキャンパスの雰囲気をより一層感じられる機会を提供しました。
フォートナイト上に現実と同じスケールで建物が再現されており、参加者はキャンパスや周辺地域を自由に探索でき、キャンパスライフをイメージしやすくなります。駅から大学までの通学経路も再現されているので、遠方の参加者がリアルのオープンキャンパスに参加する前の下見に活用することも可能です。
また、参加者は、現役教員(武蔵野大学経営学部 高橋 大樹 准教授)をモデリングしたアバターから、学科の名物講義の一つである《経営戦略》で実際に行われている「コンビニの立地戦略」というトピックを、コンビニの店舗数や出店場所に関する問題とともに体験することができます。空間をワープしたり、ジェットコースターのようなレールを使って移動したり、メタバースならではの没入感あふれる模擬授業の体験が可能です。
同学科は、これまでも教室での学びとフィールドワークでリンクを実現してきていますが、新たにメタバースを利用することでこのリンクを試み、今回のフォートナイトを活用した模擬授業を通じて、入学前に経営学科での学修体験を提供しています。机上の学習で得られる理論的知識と、仮想世界で体験する実践的スキルが統合されることは、新しい能力開発に繋がることが期待できるとのこと。
画像引用元:ソニーグループ株式会社
ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、Epic Games のバトルロイヤルゲームFortnite上にSony Esports Project のオリジナルマップ「Boom Bang Party – FFA」を2024年3月12日に公開。公開に先駆けて、同マップのメディア向け体験会が行われました。
新たに公開された「Boom Bang Party – FFA」は前作「Tactical SkyArena」に続く、完全オリジナルマップです。チーム戦をテーマにした前作と違い、今回はFFA(Free-For-All)となっており、参加者全員が敵。1人から20人で遊べ、プレイ時間は5分とカジュアルに遊べます。オリジナルのFortniteに比べて、ゲームスピードが20%アップしており、本家よりサクサク銃撃戦を楽しめるのもポイントです。
「Boom Bang Party – FFA」は、5分間の戦いでスコアを獲得して1位を目指すというもの。バトルのフィールドとなる街は4階層の立体構造になっており、プレイヤーを排除するために送り込まれたドローンや人間型アンドロイド「ガード」、他プレイヤーを倒すことでスコアを獲得できます。スコアはマッチ時の順位だけでなく、プレイヤーの経験値としても機能しており、スコアを稼ぐことでプレイヤーはランクが上がっていき、新たな武器やガジェットがアンロックされていく仕組みです。また、敵を倒すことで「BOOMMENT」と呼ばれる必殺技が使えるようになり、ド派手な演出と強力な攻撃力と効果で戦いを有利に進められます。
Fortniteの戦闘要素を残しているので、本家バトルロイヤルの銃撃戦の練習を楽しみながらプレイできます。ランクやミッションなどのやり込み要素もあり、程良いプレイ時間、遊んでいると自然に競いたくなる順位システムで気軽に遊べます。
画像引用元:ヒューゴボスジジャパン株式会社
ドイツのファッションブランドHUGO BOSSの若年層向けブランド「HUGO(ヒューゴ)」は、2024年3月6日、デニムと自己表現にフォーカスした新ブランドライン「HUGO BLUE」のローンチイベントをドイツのベルリンにて開催。また、本イベントに合わせて、HUGOのRobloxエクスペリエンス「PLANET HUGO」が公開されました。
Robloxは、プレイヤーがエクスペリエンスと総称されるゲームコンテンツやバーチャル空間を自由に制作・アップロードし、他のプレイヤーとコミュニケーションが取れるオンラインゲームプラットフォーム。米国を中心に若年層、特にα世代やZ世代から強く支持されており、Robloxのデイリーアクティブユーザー数(DAU)は7,150万人と、膨大なユーザー基盤を有します。
「PLANET HUGO」は、独自のエクスペリエンスを提供するHUGOのメタバース空間です。初の3Dコンテンツとして、「HUGO HANGOUT」と「HUGO FASHION MATCH」の2つを展開。前者はスカベンジャーハント(借り物競争)やオブビー(障害物コース)など、ポイントを獲得できるインタラクティブな要素が加えられているため、楽しく魅力的な空間となっています。プレイヤーはHUGOウェアラブルを購入したり、交換したりすることができます。後者は、デニムにスポットライトを当てたスタイリングゲームです。プレイヤーはお互いをフレンドに追加したり、マイクやテキストでチャットをしたり、ゲーム後にセルフィーを撮ってソーシャルメディアで共有したり、フェイストラッキング技術を利用して自分のアバターをコミカルに強調することもできます。
「HUGOはZ世代をターゲットに、ゲームとメタバース空間を重要な文化的重点領域として活性化させる絶好の機会として、ローンチイベントを開催しました」と、グローバルマーケティング&ブランドコミュニケーションズSVPのナディア・コクニ氏は述べています。
トランスコスモスでは、各種メタバースソリューション活用の企画・コンサルティングからプラットフォーム選定開発、集客、コミュニケーション支援、データ活用までワンストップで提供しています。Webメタバースの構築や、ゲームメタバースFortniteを活用したオリジナルマップ(島)の制作、RobloxやZEPETOを活用したマーケティング施策やオリジナルワールドの制作なども承ります。メタバースを活用した新規ビジネスやマーケティングなどをご検討されている方は、ぜひお気軽にトランスコスモスにご相談ください。
著者
メタバース情報局編集部
メタバース情報局 by transcosmosはトランスコスモス株式会社が運営する法人向けメタバース情報メディアです。メタバースを活用したビジネスの事例やノウハウ、最新情報、バーチャル体験など、メタバースの魅力をお届けします。ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
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